2009年7月22日悪石島の皆既日食中の空の様子



 下の図はトカラ列島で皆既の中心線に最も近い悪石島における7月22日当日の皆既中の空の様子です。魚眼レンズで見たような形で空を表現しています。言い換えれば、井戸の中から空を仰いだときと同じ状態で地平線から空全体を表現しています。すなわち円の中心が天頂(頭の真上)です。左が東、上が北、右が西、下が南です。

  太陽は東からやや南の空67度の高さです。太陽の東側には水星が見えます。明るさはマイナス1.4等級です。太陽を挟んで天頂の西側には金星が見えます。金星はマイナス3.9等級です。太陽が95パーセント欠けた頃にはすでに見えるようになるでしょう。鹿児島付近でも金星が認められる可能性があります。またその西側には火星が1.1等級で存在しますが、水星と金星に比べると見つけるのはかなり難しいでしょう。



 悪石島の皆既中の空の様子です。コロナとともに水星と金星が見える光景は
きわめてすらばらしいものとなるでしょう。地平線付近は、この図のように赤く染まります。