2009年7月22日日本付近の皆既日食帯



 中国を通過した皆既帯は、その後海上を進み日本の南西諸島のいつくかの島々を巻き込みます。皆既帯は、北は種子島の南端、屋久島を含み、南は奄美大島の北端部まで覆い尽くします。この付近での皆既帯の幅は254キロです。その後、皆既帯は北硫黄島と硫黄島を巻き込みます。硫黄島から東に280キロの地点である東経144度07分、北緯24度13分で、この日食の皆既の継続時間が最大となります。継続時間は6分39秒、この地点での太陽高度は86度です。

 屋久島は日本付近を皆既帯が通過する島々の中では最も大きく、皆既帯の北限界線上にあります。皆既の継続時間は場所にも関係しますが、島の南端の方で3分57秒です。


 

2009年7月22日の日本付近の皆既日食帯(黒い帯の中に含まれる地域で皆既日食を見ることができます。)
楕円状の円は、その時刻の月の本影の形を現しています。10分間間隔が濃い黒い円、
その間の少し薄い黒い円がその5分後です。本影は左から右に移動していきます。