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2021年の総括
12月26日(日)
 昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスに翻弄された1年となりました。オリンピック終了後には感染者の著しい増加が続きましたが、その後、劇的に感染者が減少しました。しかし年末に入って、感染力の強いオミクロン株感染者が徐々に増えてきたことで、今後がとても心配です。この状況が来年も続くのでしょうか。

 移動式プラネタリウムの出張投影の活動を終了して4年が経過しました。もし今も続けていたとしたら、感染防止の観点から推測すると、おそらく仕事のオファーを受けることはできなかったのではないでしょうか。仮にオファーがあったとしても、今の状況では、おそらくお断りせざるを得なかったでしょう。

 現在の仕事は、関市まなびセンターでのプラネタリウム投影のみに絞っています。しかし、それも今年度の投影では、新形コロナウイルス感染症の影響で、5月・6月・9月の投影が中止となりました。そんな中でも、何度かの投影ができたことは、私共にとっては、解説の感覚を維持するためにもよかったと思っています。再開を楽しみにしていた観客の皆様がいらっしゃったことは、うれしい限りです。

 その一方で、私共の年齢も、すでに前期高齢者と呼ばれる年代です。引退することも、すでに視野に入れています。引退するときが、このホームページを閉鎖するときです。

 仕事は大幅に軽減されたので、それまでに比べると、ストレスのかかり方が段違いに少なくなりました。その状況も4年が経過し、すっかり慣れてきました。外出せずに、イラストなどにじっくりと取り組める今の状況は、悪くないと思っています。

 車のほうは、走行キロ数が12万キロを超えてしまいました。おそらく20万キロ以上を走らせることになるでしょう。今まで以上に丈夫な車なので、大丈夫でしょう。そしておそらくこれが、私共にとっての最後の車になるでしょう。

 横浜市立大学の非常勤講師の仕事も、10年目に入りました。昨年に引き続きリモートでの授業でした。学生の皆さんが目の前にいないのは、抵抗がありますが仕方がありません。

 2012年10月下旬に導入したHα太陽望遠鏡ですが、太陽活動が低調なので、今年も写真撮影は行いませんでした。ブロッキングフィルターが劣化していたので、新品に交換しました。太陽面撮影は、来年から本格的に再開する予定です。

 手書きイラストは32作目の制作に入っています。イラストボードからキャンバスに変更して、すでに10作が完成しています。来年は水戸市で展示会を開催する予定です。

 星空の撮影に関して、今年は5回ほど遠征することができました。福島県田村市の星の村天文台、美ヶ原高原、戦場ヶ原、石廊崎などです。来年も新月期には、天候と体が許す限り遠征する予定でいます。おそらく新年早々に石廊崎に遠征することになるのではないでしょうか。

 日課となっている卓球の練習ですが、再開してからすでに6年目に入っています。最近では練習をしてもレベルが上がるということはなくなりました。年齢の関係から、これ以上の上達はないのでしょう。どちらかといえば、体力と健康の維持のために続けている感じです。

 この1年間、私共のホームページをご覧いただき、ありがとうございました。皆さま、どうぞおからだご自愛のうえ、素敵な年末・年始をお過ごしください。この「星雑記」の次の更新は、1月4日以降を予定しています。
晴天を衝け(NHK大河ドラマ 12月26日)
12月26日(日)
 初回から最終回まで、毎回欠かさず見ました。毎週とても楽しみでした。日本資本主義の父とも呼ばれる、渋沢栄一の生涯を描いたストーリーです。前作の「麒麟がくる」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で年をまたぐことになり、「晴天を衝け」の初回放送が2月となりました。また、夏のオリンピック中継があったため、ストーリ全体で41話という短いものになりました。

 私共の先祖にもかかわりがある、水戸藩や徳川慶喜(先祖はどちらにも関係していました)との関係などがよく理解できました。

 水戸藩の当時の状況が詳しく描かれた番組を初めてみたので、大変興味深いものでした。毎回、涙が自然に流れるようなシーンも多く、見ごたえがありました。

 ただ、前述のようにストーリ全体が短くなってしまったため、最後の方で、やや駆け足で時代を表現するような場面があり、少し残念に思いましたが、仕方がないことなのでしょう。全体としては、とても完成度の高い番組として、楽しむことができました。来週からの日曜日の楽しみがひとつ減ってしまったのは、残念です。
風景画31作目(松本城の秋)
12月24日(金)
 松本城を訪れたのは、2016年11月2日(水)です。あれから5年が経過しました。野麦街道を上高地方面に行くために、松本インターチェンジを何度も利用します。近年は、安房トンネルを抜けて、白川郷に行くためのルートとして利用することがほとんどです。しかし、市街地に入ることは、数えるほどしかありません。

 松本城を訪れたのは、その時が初めてでした。当時、私共は移動式プラネタリウムの出張投影の仕事を手掛けていました。2016年9月4日(日)に放映された、日本テレビ系列「バンキシャ」において、星空ビジネスと題して、私共の事業が取り上げられました。記憶がはっきりしませんが、その時に同時に放映されたのは、長野県阿智村の取り組みと、もうひとつのビジネスだったように思います。

 この放映は反響が大きかったようで、その後、私共にはオファーが殺到しました。このことがきっかけで、それらの中には、それ以降、四季を通してオファーを下さる施設や企業があって、私共の仕事は忙しさに拍車をかけることになりました。移動式プラネタリウムの出張投影の仕事は、翌年の12月末日をもって終了しました。機材の搬入・搬出、設営に加え、1日に最低でも5回以上投影することに、体力の限界を感じるようになったためでした。

 松本城を訪れたのは、この事業からいつ退くかを考え始めた頃だったように思います。自動車産業の関連会社からのオファーで、松本市で投影をさせていただいた折に立ち寄りました。お城の入り口近くで絵を描いている方がいらっしゃったので、話を聞いてみると透明水彩だそうです。柔らかみがあってとても良いと思いました。当時のブログである「プラネタリウム雑記」(既にネット上からは削除済み)を読み返してみると、いずれ同じアングルからの絵を描いてい見たいと記述していました。5年の歳月を経てようやく完成させました。

 お城を描くのは、細かい作業の連続ですが、さほど苦になることではありません。このような風景画で毎回苦労するのは、お堀の水面の鏡面反射の描写です。今回も大変苦労しました。何度も修正を行いながら、何とか納得できるレベルにこぎつけました。その時に見た水面とは、少し様子が異なりますが・・・このあたりで筆をおいてもよいかな・・・と思える状態まで追い込みました。実際に見た風景よりも、かなり明るめに描きました。

 今年はこれで6作を描いたことになります。私共としては、かなりのハイペースです。ちなみに前作は10月1日(金)に完成させましたので、今回の風景画に費やした日数は約3か月弱です。もう少し早めに完成させたかったのですが、途中で天体写真撮影や、その画像処理などがあったため、中断してしまいました。年内に完成にこぎつけてほっとしているところです。

 本来であれば、一区切りつけて、正月過ぎに次の風景画に取り組むのですが、このまますぐに次の作品の制作に取り組むつもりです。年をとると、一度ゆっくりしたら最後、何もしなくなってしまいそうになるのが怖いからです。

 このブログ「星雑記」の更新は、年内にあと1回予定しています。昨日は、スマートフォンの万歩計を見たら、17,000歩も歩いていました。その間に卓球練習もです。朝起きたら体が疲れていたので、今日は何もせず、家に閉じこもっています。
天体写真4点
12月17日(金)
 先日の14日(火)の夜から15日(水)の明け方にかけて、石廊崎で撮影した、ふたご座流星群とカノープスの画像をアップします。いずれも35ミリレンズと24ミリレンズの広角系のレンズを使用しました。当日は月齢10の月明かりがありました。ふたご座流星群は月が沈む前から撮影を開始しました。月が沈んでからも撮影を継続したので、画像上では、月明かりの影響があまり感じられませんが、画像処理のプロセスの中で処理をしているためです。

 りゅうこつ座の1等星カノープスに関しても、月明かりのある中での撮影です。月が沈む前にカノープスのほうが先に沈んでしまうためです。新月期に撮影すれば、もっと良質の画像を得られるのではないでしょうか。35ミリ、24ミリの画像の両方において、水平線から少し上の、画面の中央部付近にポツンと光る星がカノープスです。石廊崎での南中時の高度は2.8度です。比較的楽に認められるのは、伊豆最南端の石廊崎ならではの環境のためでしょう。

 冬場の間に納得のいく画像を得るために、年が明けてからも3月上旬の新月期までは撮影のチャンスがありますので、再度挑戦することになるのではないでしょうか。いずれの画像もそのクオリティーに納得しているわけではありませんが、少なくとも、流星群の画像は、プラネタリウムの投影において、ふたご座群の放射点の説明用に使用できると考えています。

写真のデータ
ふたご座流星群 撮影地 石廊崎
2021年12月15日02時12分から04時04分 EOS6DHKIR EF24mm f/1.4LⅡUSM F4.0 ISO3200 30sec×180フレームコンポジット 総露出時間1時間30分
ダーク補正、フラット補正
マークX赤道儀(ポータブル赤道儀仕様改造機)にて追尾撮影

写真のデータ
ふたご座流星群 撮影地 石廊崎
2021年12月15日02時12分から04時04分 EOS1DXHKIR EF35mm f/1.4L USM F3.5 ISO3200 30sec×182フレームコンポジット 総露出時間1時間31分
ダーク補正、フラット補正
マークX赤道儀(ポータブル赤道儀仕様改造機)にて追尾撮影
写真のデータ
カノープス 撮影地 石廊崎
2021年12月15日01時06分から01時32分 EOS6DHKIR EF24mm f/1.4LⅡUSM F4.0 ISO3200 8sec×90フレームコンポジット(うち29フレームにディフュージョンフィルター使用) 総露出時間12分
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
写真のデータ
カノープス 撮影地 石廊崎
2021年12月15日01時02分から01時32分 EOS1DXHKIR EF35mm f/1.4L USM F4.0 ISO3200 8sec×91フレームコンポジット(うち29フレームにディフュージョンフィルター使用) 総露出時間12分08秒

ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
車のトランクのトラブルその後
12月16日(木)
 下の12月13日(月)のところで、車のトランクの開閉ができなくなったトラブルの件について記述しました。スマートキーに付属している、本来のキーでトランクを開閉できますので、深刻な問題ではないのですが面倒です。

 スマートキーをズボンのポケットに入れておき、その状態でトランクに近づき、トランクのゴム製のボタンに触れれば、ブザーの音とともにトランクが開くようになっています。閉める際には、トランクの裏側についているボタンを押すと、ゆっくりと閉まるのが本来の状態です。

 このトラブルの状態を見てもらうために、ディーラーに、本日車を持ち込みました。ついでに、高速道路を走行するとき、高速走行時に車の振動を感じるようになったため、各タイヤのホイールバランスを再調整してもらうことにしました。前回の定期点検時に、タイヤのローテーションとホイールバランスとってもらって以来、ある速度域で振動を感じるようになったためです。

 車を持ち込んですぐに、担当者からコメントがありました。「トランクのトラブルは解消しました・・・」「・・・え!」。どういうことか説明を受けました。ダッシュボードの中には、ETC車載機が内蔵されています。そのすぐ下に、トランクをスマートキーで開閉する機能をキャンセルするボタンがついており、それがキャンセルモードに設定されていたとのことでした。トラブルがあった時点で、担当者には症状を連絡してあったのですが、さすがに担当者もそれが原因だとは思っていなかったようでした。

 そんなところに、キャンセル用のボタンがあったこと自体、まったく知りませんでした。取扱説明書には、おそらく記述があるのでしょう。今の車に乗り始める前に、取扱説明書を熟読したつもりですが、その部分を読み飛ばしていたようです。想像もしませんでした。ダッシュボードの中の物を出し入れしている間に、いつの間にかボタンをキャンセルモードに設定してしまったようでした。

 修理のために、ある程度の出費を覚悟していただけに、うれしい誤算でした。原因がわかってホッとしているところです。先日の石廊崎での撮影時に、トランクの中には機材を入れないようにしていました。しかし、いくらポータブル赤道儀といえども、撮影機材、防寒具、夜食、朝食などを後部座席だけに押し込むと、かなりのスペースをとることになりました。トランクが使用できるありがたみを感じていたところでした。

 海塩粒子を被ってしまったために、ついでに高圧洗浄で洗車をしてもらいました。すっかりきれいになりました。高速走行時の車の振動が改善されているかどうかは、新東名の120キロ速度制限区間(御殿場ジャンクションから浜松いなさジャンクション付近)を走行するときに確認する予定です。
天体写真撮影(ふたご座流星群の撮影 石廊崎 静岡県賀茂郡南伊豆町 12月14日から15日)
12月15日(水)
 再び石廊崎で天体写真撮影を行いました。12月14日(火)の夜から15日(水)の明け方までです。石廊崎で撮影するのは9日ぶり、5回目です。本来であれば撮影は新月期に行くのですが、今回は特別です。ふたご座流星群の極大日近くであったためです。ちなみに前回行ったときにも、流れ星をたくさん見ました。

 ふたご座流星群の極大は、12月14日の16時とされています。この時間帯は昼間ですので、見ることができません。それに一番近い時間帯で流星群を見ることができるのは、13日の夜から14日の明け方にかけてか、あるいは14日の夜から15日の明け方にかけて、ということになります。

 関市まなびセンターでの仕事を終えた翌日の13日(月)は、体に疲れが残っていたことと、天気の状態から判断して、撮影に行くなら14日の夜からだろうと考えていました。

 ただし、月齢11の月明かりの影響があり、それが沈む時間は午前3時前でした。それまでの間は、撮影できたとしても、あまり良い写真を得ることはできないだろうと考えていました。月が沈んでから、薄明が始まる5時頃までが撮影できる時間帯となります。それを配慮しながら行動をしました。

 横浜を出発したのは、14日の午後5時頃でした。平日であるため渋滞はなく、スムーズに海岸線を走ることができました。途中の網代で夕食としました。このブログ「星雑記」12月5日(日)のところで記述した、ファミリーレストランに入り今回も唐揚げ定食を食べました。前回同様、おいしいものでした。夕食後、そのままどこにも立ち寄らずに、石廊崎のいつもの撮影ポイントに向かいました。

 横浜から石廊崎までの距離は、約160キロです。現地までのルートはいくつか存在します。東名高速を利用し、中伊豆から西伊豆に入り、現地に向かうルート。西湘バイパスを経由して、湯河原、熱海、伊東などを抜けて現地に向かうルートなどです。今回は後者としました。海岸線を走るルートは、動物の飛び出しも、道路の凍結もありません。食事も含めて、約4時間30分ほどで到着しました。

 今回は単独行動です。星仲間にも教え子たちにも声をかけませんでした。皆それぞれ忙しそうだと思ったからです。現場に到着しても、時折車が通り過ぎるだけです。誰もいません。

 月が海面と地面を照らしていました。月明かりは想像以上に明るく、赤道儀の組み立て、セッティングに懐中電灯が必要ないくらいでした。風は相変わらず強く、パーツが吹き飛ばされないように気を使いました。車の外気温時計は、現場に到着する前には7度くらいまで下がりましたが、到着して気温を確認すると、なんと13度まで上昇していました。海が目の前です。海水の温度の影響でしょうか。ただし今回も海塩粒子が舞っていました。

 撮影機材の組み立てが終わると、月が沈むまでの間、しばらく仮眠しました。その間にも、明るい流星が空を横切っていきます。日付が変わる頃になると、南の水平線の上に、りゅうこつ座の1等星カノープスが姿を現しました。この星は大気による減光で、水平線に近づくにつれてフェードアウトしていきますが、それでも午前2時頃まで見えていました。

 午前3時頃、月が沈むと満天の星たちが姿を現しました。本格的に撮影を開始しました。気温も下がってきていましたので、撮影の間、寝袋に入ってベンチにあおむけになり、空全体を眺めました。

 満天の星たちを独り占めです。北の空のカシオペヤ座から、ペルセウス座、ぎょしゃ座、ふたご座、冬の大三角を貫き、おおいぬ座の南西の、とも座、ほ座付近を流れる冬の天の川が実に見事でした。その星たちの間を縫って、たくさんの流れ星が・・・。とても満ち足りた時間でした。おおいぬ座の下(南西)の天の川を、国内でこれほどはっきり見たのは、今回が初めてです。

 現場で朝食を食べたのち、帰路につきましたが、途中の伊東市で温泉に入りました。ここで少し仮眠をとり、お昼はおさかな定食を食べ、そのまま横浜に戻ってきました。

 横浜からは4時間30分と、時間的には少し遠いのですが、空も比較的暗く、南の水平線上の星がよく見えます。気温もさほど低くなく、帰りには温泉にも入れるし、食事をする場所にも困らないので、この撮影スポットはとても良いと考えています。1月の新月期(すなわちお正月近く)に、また遠征することを考えています。自宅に戻ると、塩分を被った車の洗車を行いました。
模型製作その後
12月14日(火)
 このブログ「星雑記」の11月21日(日)のところで、「大人の模型」と題して、模型を製作中であることを述べました。書店で毎週購入するものですが、3号目以降、近所の書店には並ばなくなったため、定期購読としました。

 先日、4号と5号がまとめて送られてきたので、梱包を解いてみました。4号は問題なかったのですが、5号のパッケージの裏を見て驚きました。「・・・何!」。・・・休館のお詫びと題して、第5号をもって休刊する旨の文書も入っていました。

 これまでにも、魅力的な模型はたくさんあったのですが、手を出すことはありませんでした。しかし今回は別でした。「伝説の名車 TOYOTA 2000GT」の1/6スケールモデルです。全長が69.5センチにもなる大型のものです。1967年から1970年までに発売されたスポーツカーです。

 当時の価格で238万円です。現代の価格になおすと1500万円から2000万円はするでしょう。車の発売当時、高校生だった私共は、この車が実際に公道を走っている姿を見たことがありませんでした(フェアレディー2000、コスモスポーツ、ホンダS600、S800、トヨタS800、ロータスヨーロッパなどはよく見ました)。後に展示車としていくつかの施設で見ることができましたが、そのデザインの美しさは21世紀の現代でも古さを感じさせない、優雅で見事なものです。生産台数は337台と少なく、希少価値の車であるため、海外のオークションでは、約1億1800万円で取引されたこともあるほどです。

 送られてくるパッケージの各パーツは、パーツを押し込むか、ネジで組み立てるだけの簡単なものです。素人でも立派な模型が完成するはずでした。毎回1時程かけて、パーツを組み上げていたのですが、それがここにきてストップしてしまいました。4号、5号ともパッケージを開ける気にもならず、そのまま放置しています。登っていたはしごを外されたような感じで、どうしたものかと途方に暮れてしまいました。

 楽しみがひとつ減ってしまいました。おそらくこれは、模型など作っている時間があったら、その分を風景画の制作に費やせ・・・という意味なのでしょう。風景画の制作は、関市まなびセンターの仕事などがあったため中断していますが、気持ちを入れ替えて、専念することにしました。

 それにしても、途中までくみ上げたパーツがこれ以降、役に立たないのはとても残念です。再開されることを願っていますが、諸般の事情がそれを許さないのでしょうね。ディスクブレーキの付いたタイヤや、フロントグリルまわりのパーツだけ持っていても、何の意味もありませんね。模型の方も、まさに幻の名車となってしまいました。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 12月11日から12日)
12月13日(月)
 先月の27日(土)から28日(日)に投影を行って以来、2週間ぶりに12月11日(土)と12日(日)の2日間、プラネタリウムの投影を行いました。間隔が短かったので、頻繁に横浜・関市間を行ったり来たりしている感覚です。

 新型コロナウイルス感染者の減少傾向が続いているため、今回も投影を実施することができましたが、観客の人数に関しては制限されたままです。

 毎年みられる3大流星群のひとつである、ふたご座流星群の極大日が近いので、「ふたご座流星群直前解説」と題して投影を行いました。

 11日(土)の夜は、市民天体観望会です。今回は、月と木星が観望対象でした。冬場は気温が低いので、参加者は通常よりも少なくなる傾向にありますが、この日は気温がやや高めであり、空もよく晴れていたので、通常通りの参加者の数でした。

 観望会の内容は、当日見る星空の解説と、実際の天体の観望です。ここでの私共の解説を楽しみに来てくださる観客の皆様もいらっしゃるので、ありがたいと思っています。夜の解説は昼間と異なり、観客の皆様もリラックスされているようなので、ジョークをたくさん交えて解説をさせていただきました。

 観客の中には、マニアの方もいらっしゃって、全国のプラネタリウムの多くをこれまでに見ているようです。話をさせていただきましたが、プラネタリウムの投影とは、いかにあるべきか、そのヒントがたくさん隠されているようで、とても興味深い内容でした。

 横浜・関市間は車で移動するのですが、今回は、トランクが開かないというトラブルに見舞われました。いろいろいじっている間に、車のほうが、勝手にドアまでロックしてしまったようで、中に入れなくなり、血の気が引く思いでした。冷静になって、ある方法でドアを開けることができました。車の各部で多重通信を行っている今の車は、便利な反面、意外な落とし穴があるようで、気をつけなくてはいけないなと思った次第です。車は、近日中に修理に出す予定です。
石廊崎で撮影した天体写真9点
12月8日(水)
 先日、石廊崎で撮影した天体写真の画像処理が終わりましたので、9点アップします。画像処理はとても奥が深く、撮影した画像をイメージ通りに操るには、まだまだ勉強が必要です。ネット上にアップされているこれらの画像と比較すると、どのようにしてこのような色が出るのだろうかと、そのノウハウを教えていただきたいようなレベルの高い画像がたくさんあります。

 それらに一歩でも近づくためには、撮影現場に何度も足を運び、たくさんの対象の撮影や画像を処理しながらも、ネット上にアップされているノウハウの勉強が必要なのでしょうね。

 赤道儀のほうは、今回はポータブル赤道儀を持っていきました。カメラ2台を搭載できるのですが、現地で合流したした星仲間から、スカイグラフ(五藤光学製)をお借りすることができたので、赤道儀2台体制で、それぞれに1台ずつカメラのを載せて撮影を行いました。スカイグラフを使用してみた印象ですが、コンパクトでなかなか使いやすいポータブル赤道儀だなと思いました。欲しくなってしまいました。

 画像の中で、冬の大三角と冬のダイヤモンド(ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスが作る多角形です)を撮影した画像では、撮影の最後の方で、オリオン座の南西部に雲がわいてしまいました。雲の影響を受けた場所をトリミングすることで、何とか救済しましたが、機会があれば同じ領域を再度撮影しなくてないけないと思っています。なかなか思うようにはいきませんね。

 レナード彗星を撮影した画像は、短時間露出で星と彗星の両方を固定した画像と、メトカーフトラッキング(彗星を固定するため、相対的に星が動いているように見えますが、本来は星に対して彗星が少しずつ移動しているものです)の両方の画像をアップしました。

写真のデータ レナード彗星(C/2021 A1)
2021年12月5日04時46分から04時50分 EOS6DHKIR EF200mm f/1.8L USM F2.8 ISO3200 45sec×5フレームコンポジット 総露出時間3分45秒 
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
マークX赤道儀(ポータブル仕様改造機) 撮影地 石廊崎 画面中央部上に写っている球状星団はりょうけん座のM3です。

写真のデータ レナード彗星(C/2021 A1)
2021年12月5日04時46分から05時05分 EOS6DHKIR EF200mm f/1.8L USM F2.8 ISO3200 45sec×22フレーム メトカーフコンポジット 総露出時間16分30秒
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
マークX赤道儀(ポータブル仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ 冬のダイヤモンド
2021年12月5日02時41分から03時29分 EOS1DXHKIR EF24mm f/1.4LⅡ USM F4.0 ISO1600 120sec×20フレームコンポジット 総露出時間40分
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
スカイグラフ(五藤光学製) 撮影地 石廊崎

写真のデータ 冬の大三角
2021年12月5日02時47分から04時08分 EOS6DHKIR EF35mm f/1.4L USM F4.0 ISO1600 120sec×36フレームコンポジット 総露出時間72分
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
マークX(ポータブル赤道儀仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ カリフォルニア星雲からすばる星団付近
2021年12月4日21時20分から23時22分 EOS6DHKIR Zeiss Milvus 85mm f/1.4 F4.0 ISO1600 120sec×59フレームコンポジット 総露出時間1時間58分
ダーク補正、フラット補正
マークX(ポータブル赤道儀仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ カシオペヤ座付近
2021年12月4日19時33分から20時38分 EOS6DHKIR Zeiss Milvus 85mm f/1.4 F4.0 ISO1600 120sec×29フレームコンポジット 総露出時間58分
ダーク補正、フラット補正
マークX(ポータブル赤道儀仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ ペルセウス座からこいぬ座付近
2021年12月4日22時29分から23時57分 EOS6DHKIR EF24mm f/1.4LⅡ USM F4.0 ISO1600 120sec×35フレームコンポジット 総露出時間70分
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
マークX(ポータブル赤道儀仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ はくちょう座からペルセウス座付近付近
2021年12月4日20時39分から21時37分 EOS6DHKIR EF24mm f/1.4LⅡUSM F4.0 ISO1600 120sec×28フレームコンポジット 総露出時間56分
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
マークX(ポータブル赤道儀仕様改造機) 撮影地 石廊崎

写真のデータ 石廊崎の沖に沈む金星・土星・木星
2021年12月4日18時51分から18時55分 EOS1DXHKIR EF24mm f/1.4LⅡ USM F3.2 ISO2500 15sec×6フレームコンポジット 総露出時間90秒
ダーク補正、フラット補正、周縁部トリミング
三脚による固定撮影 撮影地 石廊崎
天体写真撮影(石廊崎 静岡県賀茂郡南伊豆町 12月4日から5日)
12月5日(日)
 伊豆半島最南端の石廊崎で天体写真撮影を行うのは、昨年の8月12日(水)から13日(木)に行って以来、1年4か月ぶり4回目です。午前1時過ぎに南中する、りゅうこつ座の1等星、カノープスの写真を撮影することと、明け方近くに見える、明るさ約6等級のレナード彗星(C/2021 A1)を撮影することです。

 今の時期の山の中での天体写真撮影は、気温が低く体にこたえることと、路面が凍結している可能性があり、車で走る時のリスクが大きくなるためです。その点、伊豆最南端の海辺は、気温はさほど低くなく、路面が凍結することもありません。何より、水平線上に姿を現すカノープスをこの場所で見てみたいと、以前から考えていました。

 前述したとおり、カノープスは、りゅうこつ座の1等星です。シリウス(おおいぬ座)に次いで2番目に明るい1等星ですが、南中時の水平線からの高さは、石廊崎でもわずかに3度弱しかありません。南半球や赤道近くの国々では、苦も無く見ることができますが、日本国内では、南の地平線近くが開けている場所でないと、見ることは困難です。この星の名前は、神話に記述される、トロイア戦争の時のスパルタ王メネラーオスの船の、水先案内人の名に由来するともいわれています。

 私共も、これまでにこの星を見た記憶は、海外のほうが多いくらいです。オーストラリア、ニュージーランド、タイなど、そして最近では2016年3月にグァム島の南東海上沖、約500キロで見た皆既日食の際に、クルーズ客船の中から毎日のように見ていました。私共の近所でも見ることができる場所があるのですが、市街地です。この星の写真撮影は、できれば空の暗い場所でと思っています。

 今回は単独で行く予定でした。ここ数年、いつも一緒に行く星仲間は、12月は忙しいから行くことが無理だろうと勝手に考えていました。しかし前日になって、どこか行く予定があるのかという連絡が入り、ならば・・・ということで、今回も現地で合流することにしました。

 撮影現場で見る、東西南北の地平線付近の様子は、どのようになっていたのか、記憶がはっきりしませんでしたので、教え子のひとりに連絡を取り、状況を説明してもらいました。その結果、なんとその教え子も、当日になって現場に顔を出してくれました。これにはびっくりしましたが、同時にうれしく思った次第です。

 12月4日(土)の午前中に出発しました。出発が遅かったため、途中で渋滞に巻き込まれること数回。かなりの時間をロスしてしまいました。恒例となった戸田漁港で海鮮丼を食べるのは、あきらめて、途中のファミレスで昼食としました。あまり期待はしていませんでしたが、そこで食べた唐揚げ定食は、コンテストで賞をもらうほどのレベルで、そのおいしさに感心しました。また、機会があったら食べてみたいと思っています。

 現場につくと、予想通り、海からの強風が吹き荒れていました。空は快晴です。到着が遅くなってしまったため、下の画像の通り、夕焼けが始まっていました。急いで撮影機材をセットし夕食を済ませると、すぐに撮影に入りました。風は日付が変わる頃になるとおさまりました。

 北西から北東にかけて光害がありますが、それ以外の方向はとてもよい空です。時間が経過すると、冬の大三角からカシオペヤ座付近にかけて流れる天の川が、空を2分している様子がよくわかります。しかし、カノープスが南中する頃になると、どこからともなくわいてきた雲が空全体を覆いつくしてしまいました。撮影はそこで一度中断です。明け方近くなり、再び快晴となりましたが、肝心の時間帯に曇ってしまったので、予定していたターゲットの撮影はできませんでした。残念です。

 彗星のほうは、肉眼では見えませんでしたが、口径30ミリのファインダーや双眼鏡でよく見えました。特に双眼鏡では、尾の存在もわかります。久しぶりに見る彗星の姿でした。写真撮影は、満足な成果が得られませんでしたが、冬の星座や天の川、それに水平線の上に現れたカノープスを見ることができただけでも、行ってよかったと思いました。また1月に天気がよければ、再度挑戦する予定です。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 11月27日から28日)
11月30日(火)
 新形コロナウイルスの感染者が少ない状況が続いています。海外に目を向ければ、感染拡大が増加傾向にある国々もある中で、日本はなぜこれだけ激減したのか、様々な憶測が飛んでいるようですね。

 このような状況の中で、11月もプラネタリウムの投影を実施することができました。11月27日(土)と28日(日)の2日間です。

 関市に行くために利用する、東海環状自動車道では、その周辺の山々が色づいていますが、紅葉の最盛期を過ぎているのか、その色合いは、何となくくすんでいるような感じでした。

 施設の周辺も、紅葉のピークはすでに過ぎたように思います。画像は、まなびセンタのある、学習情報館の南側を走る道路です。画面右の建物は、関市役所です。このあたりは公共機関が集中している場所です。

 12月8日(水)に金星の明るさが最大光度に達します。明るさはマイナス4.7等級です。現在、夕方の空で見頃になっていることは、これまでにも記述したとおりです。日没時にはすでに、針で突いたような金星の姿を見ることができます。

 今回の投影では、「日没後に見られる金星について」と題して投影を行いました。投影後半部のテーマ解説において、この金星を取り上げました。金星の見え方、呼び方、自転と公転、これまでの金星探査、金星の内部などについて解説しました。

 27日(土)の夜は、市民天体観望会です。よく晴れました。寒かったのですが、たくさんの参加者がありました。すっかり定着しているように思います。天文ボランティアの皆さんも、たくさん参加していただきました。木星・土星と冬の星雲・星団などをご覧いただきました。

 帰路も再び、東海環状自動車道を利用しましたが、愛知県に入り、新東名と合流する手前で事故渋滞があり、そこで約4キロ、1時間程度渋滞の中に巻き込まれてしまいました。回避する道路もないため、そのまま渋滞の中に入りました。これまでにも、何度かこのようなパターンがありました。このような事故渋滞は、なぜか、連鎖反応を起こすようで、御殿場から先の東名高速でも、事故渋滞の表示が出ていました。途中のサービスエリアで仮眠をとり、横浜に戻る時間を遅らせたため、私共が通過する頃には、渋滞はすべて解消していました。

 プラネタリウムの設営、撤収(教え子のひとりがよく手伝ってくれます)、解説、そして往復のドライビングなど、体力的にも精神的にも、まだまだ大丈夫です。
銀杏のおこわ
11月24日(水)
 食べ物の話題が続きます。

 さて、本日のお昼に、私共がいただいたのは、銀杏のおこわです。

 22日(月)のところで記述した銀杏を、新潟県産の、とてもおいしいもち米に入れておこわを作ってもらいました。画像は、撮影用に姉がレイアウトしてくれたものです。

 お昼は、このほかに、きんぴらごぼうや、京都の千枚漬け、きのこ汁などを食べました。銀杏を食べすぎないように注意しましたが、茶碗に盛ると、さほどの量にはならないので、気にする必要もなかったようです。

 画像の、銀杏おこわの左にあるのは、柚子大根です。柚子と大根を酢につけたもので、その上からゴマを振りかけて食べます。

 移動式プラネタリウムの出張投影の仕事をしていた頃、毎年定期的にオファーを下さる、ある幼稚園の園長先生から伝授していただいたレシピを、私共から姉に伝えたものです。
 
 姉はプロの料理人でもあるので、それをアレンジして独自のものに仕立て上げました。酢の酸味が独特でとてもおいしいものに仕上がっています。

 大根が旬を迎えるのはこれからですので、柚子大根はますますおいしくなるのとでしょう。

 ここ数日間は、秋を満喫できる食事をいただくことができて満足しています。
常陸秋そばと袋田の滝(茨城県常陸太田市・久慈郡大子町 11月23日)
11月24日(水)
 今年は紅葉を見なくてもよいかなと思っていたのですが、行くことになりました。行先は、茨城県北部にある、袋田の滝です。これまで何度も見ていますが、紅葉真っ盛りの時に行ったことはありません。期待していましたが、どちらかといえば今回も見頃を過ぎたような感じでした。

 行先の途中で、常陸秋そばの、新そばを食べていくことになりました。常陸秋そばとは、常陸太田市が発祥の茨城県のブランドそばです。

 そば通や、全国のそば職人からも高い評価を得ているそうです。「つけけんちんそば」は、この地方に伝わる冬場に食べるそばです。ネギ、大根、豆腐、ニンジン、きのこ、芋がらなどが入っただしに、新そばをつけて食べました。この里山のごちそうは、今でもこの地域の郷土料理として、生活の中に生きづいているそうです。

 訪れたお蕎麦屋さんは、里山の中にありました。開店と同時に入りました。混雑すると聞いていたからです。どちらかといえば狭い店内は、すぐに座席がいっぱいになってしまいました。食べ終わる頃には、表に行列が・・・。

 里山であるにもかかわらず、人気店なのでしょうね。体がホカホカ温まり、おいしいものでした。ただ、私共の好みとしては、そばは、やはりざるそばで食べるのが、風味も感じられて、一番おいしいような気がします。次に行ったときには、ざるそばで、新そばを味わってみたいと思いました。

 都道府県魅力度ランキング最下位の茨城県(最下位であることを残念に思う県民は、私共のまわりにはいません)には、観光名所というものがあまりありません。その少ない名所の中でも、袋田の滝は有名です。日本三名瀑のひとつに数えられており、高さ120メートル、幅73メートルです。四段の岩壁を落下することから、四度(よど)の滝とも呼ばれます。特に、冬場の凍結した滝は「氷瀑」と呼ばれクライマーの人気スポットになっています。

 若い頃、中学時代の1年先輩のクライマーに誘われ、氷瀑を見に行ったことがありました。夜から現地に入り車中泊とし(考えてみれば、このころから車中泊が得意だったようです)、夜明けとともに滝を見ました。その先輩は、ピッケルを持って凍った滝に挑みました。夜はものすごい寒さで、翌日に風邪をひいてしまったことを覚えています。ただし、氷瀑は神秘的でとても美しいものでした。

 今回は、前日に雨が降ったため、水量が豊富でした。紅葉は、前述したように最盛期を過ぎたように思います。祝日であったため、たくさんの観光客でにぎわっていました。写真を撮影しましたので、下に2枚アップします。

写真のデータ 袋田の滝
2021年11月23日 EOS1Ds MarkⅢ EF24-70mm f/2.8LⅡ24mm F9.0 1/125 ISO640

写真のデータ 袋田の滝
2021年11月23日 EOS1Ds MarkⅢ EF24-70mm f/2.8LⅡ24mm F22 0.5sec ISO100
銀杏の皮むき
11月22日(月)
 実の姉が、茨城県内の道の駅で銀杏を買ってきました。

 今日は朝から天気が悪く雨が降っていましたので、日課である散歩の時間を、雨が小降りになるまでずらして、その皮むきを手伝いました。銀杏の皮むきは、手間がかかるので、むいた状態で販売されているものは、値段が高いそうです。知りませんでした。

 外側の殻を破るのも、内側の薄皮をむくのもどちらも大変そうでした。殻を破るのは、コツをつかめば難しくありませんでした。

 ただし、内側の薄皮は、そのまま手でむくのは、身を傷つけないようにすることが大変そうでしたので、姉がむきました。どうするのかと思っていましたが、ある方法を用いて、あっという間にむいてしまったので驚きました。

 銀杏自体、茶わん蒸しに入っているものを食べる程度で、それほど好んで食べるわけではありませんが、近日中に、これでおこわをふかしてくれるそうです。どのようになるのか、楽しみにしているところです。ただし、銀杏の食べ過ぎには注意しなくてはいけないようですね。
大人の模型
11月21日(日)
 以前から興味はあったのですが、これまで手を出すことはありませんでした。しかし、今回は別です。

 書店で買ってきました。考えてみれば、書店に足を運ぶことも本当に久しぶりです。ちょうど今頃の時期に、来年の手帳を買いに行く程度でしか利用しません。毎週火曜日に発売されるそうなので、これからは定期的に書店に足を運ぶことになるでしょう。

 模型を作ることも小学生の時以来だと思っていたのですが、そうではありませんでした。科学館勤務時代にアメリカに行ったことがありました。シカゴ科学産業博物館を訪れた際に、スペースシャトルの模型を買ったことがあり、それを作りました。この時は色なども忠実に再現しましたが、私共は、模型作りを趣味としていないので、完成度が高かったわけではありません。

 今回手を出したのは、高校生の時からあこがれていたものです。その実物の6分の1スケールモデルです。完成するとかなりの大きさになるそうです。ただし、モデルは全110号で完成するそうですので、全体像を見るのは、しばらく後になりそうです。

 創刊号のパーツを1時間ほどかかって組み立てたのが、上の画像です。久しぶりに童心に帰った気がして、楽しかったです。創刊号は値段が安いのですが、次回からはそうはいきません。110号まで買うとすると、総額で20万円を超えることになります。模型としては高額のように思いましたが、せっかくの機会なので、最後まで取り組むつもりです。・・・途中であきらめると完成を見ないので、手を出したら最後です。出版社の思うつぼですね。

 これから折に触れて、進行状況をアップしていきますので、何を作っているか想像してみてください。
部分月食(11月19日 茨城県ひたちなか市)
11月20日(土)


















 今年5月26日(水)に皆既月食がありました。天気の良い場所を求めて遠征しましたが、残念ながら見ることはできませんでした。

 あれから約半年ぶり、11月19日(金)に月食がありました。その食分は0.97と、限りなく皆既に近い部分月食です。しかし、同時に月出帯食(げつしゅつたいしょく)であり、月の出のときには、すでに月食が始まっており、欠けた状態で上ってきます。

 月の高度が低い中での月食です。どこで撮影するか、色々考えましたが、状況が把握できていて、機材などの保管場所でもある、ひたちなか市がベストだろうと判断しました。ただし、事前の天気予報や雲のシミュレーションなどを見ると、雲が多そうで微妙な状態でした。

 海岸の駐車場まで、主砲であるTOA150B(15センチ屈折望遠鏡)と、それを搭載する赤道儀架台を運ぶつもりでした。当日の午前中の雲のシミュレーションから判断して、持っていっても役に立たない可能性が大きかったため、滞在先の庭先にセットしたままとし(前日の夜に極軸セッティングを行っておきました)、水平線から上ってくる欠けた満月は、望遠レンズで狙うことにしました。この判断には、かなり迷いました。

 事前に撮影計画を立てていました。地球の影を表現する写し方と、白亜紀の岩礁群を画面の下に配置し、水平線から上る月の連続写真を撮影するつもりでいました。しかし、実際には、月食の始まる前の時点で、水平線近くに薄雲がかかっており、変更を余儀なくされました。拡大写真の方も、途中で雲に遮られる場面もあったため、等間隔の時間での撮影ができない状態でしたので、食最大の近くの月にターゲットを絞りました。

 月食が始まる時間帯、空にはところどころに薄雲がたなびいていました。水平線には、靄がかかっているのか、薄雲なのかが判別できない状態でした。

 望遠レンズを構えて待っていると、なんと・・・月の出4分後の16時34分には、水平線の上に赤い月が姿を現していました。計算上は0.6度でした(下の写真では、もう少し高度が高いようにも思いますが、おそらく大気の屈折によってやや浮き上がって見えているのではないでしょうか)。これまで、何度か月の出の撮影に挑戦していますが、この高度で月が姿を現すことは、まれです。

 慌ててカメラのシャッターを切ろうとすると、カメラのフレームの外側の、北の方から巨大船舶がやってくるのが見えました。急遽望遠レンズを、300ミリに変更して、船とともに撮影したのが、下の写真です。

 日徳汽船株式会社の自動車船でBERGAMOT ACEと呼ばれる船舶と見られます。水平線に姿を現した、欠けた満月と自動車船の組み合わせです。

 星景写真という造語があります。星空と地上の景色の両方を写し込んだ写真をそのように呼びます。そのような意味では、まだ昼間のような海に月が見えますので、天体写真というよりは、月景写真といったほうがよいかもしれませんね。

 撮影後、急いで庭先に戻り、月が屋根の上から出てくるのを待って撮影したのが、下の写真です。食の最大(18h03m)から17分ほど経過しており、食分は0.93です。月の高度は20度に達していました。

 月の光っている側の白飛びを回避するために、何枚かの写真を合成処理しています。暗い部分を浮かび上がらせるためには、数秒間の露出が必要となります。この間に月が日周運動でズレていかないよう、赤道儀の極軸を前日の夜に合わせておいたわけです。追尾撮影を行っています。合成した画像は、1枚撮りの画像に比べて、シャープ感がやや損なわれるので、痛し痒しですね。

 下の拡大写真に使用した望遠鏡は、主砲であるTOA150Bです。67フラットナーと1.5倍エクステンダーを用いて合成焦点距離1650mmで撮影しました。撮影の合間に肉眼で月食を観望するため、今回は、ニコンの20×120Ⅱ型双眼望遠鏡を使用しました。1957年頃に製造された年代物です。月の周縁部にやや色が付きますが、中心像は十分にシャープです。迫力ある月食を楽しむことができました。ちなみに、この双眼望遠鏡に関しては、2019年4月19日(金)の、この「星雑記」のところでレポートしています。

 次の月食は、2022年11月8日(火)です。皆既月食となりますが、月の出の方向などは今回とよく似ています。今回撮影できなかったものは、次回の月食のときに再度挑戦するつもりです。

写真のデータ
部分月食(食分0.94、食の最大から17分後) 2021年11月19日18時20分
TOA150B・67フラットナー・1.5倍エクステンダー EOS1Ds Mark3 ISO640 1/30・1/4・1sec・4sec・6secの5枚を合成処理 トリミング
架台 JP赤道儀(高速駆動対応型 借用品)
撮影地 茨城県ひたちなか市

写真のデータ
欠けたまま上る満月と巨大船舶(自動車船) 2021年11月19日16時34分
EF300mm f/2.8L USM EOS 5D Mark2 ISO200 F5.6 1/20sec
撮影地 茨城県ひたちなか市の海岸線
夕焼け
11月14日(日)
 昨日よりも雲は多めでしたが、今日もよい天気でした。日没が近づくにつれて気温が下がってきたせいか、雲はいつの間にか四散し、見事な夕焼けとなりました。ここ数日間は、ずっとこんな感じです。このように天気のよい日が続くと、今週の金曜日に控えている、ほぼ皆既に近い部分月食の時の天気が気になってきます。

 昨日より、やや遅い時間に午後の散歩に出ました。日没の時間は16時37分ですが、そのわずか20分後の5時近くには、金星のみならず、木星と土星までもが見えていました。月齢は9.4です。木星の明るさはマイナス2.4等級、土星は0.7等級です。日没直後で、この明るさの土星が見えるのは、空の条件がよいためでしょう。湿度も低く乾燥していることで、水蒸気が少ないことも、空のコントラストがよい一因でしょう。

  下の画像は、今日の夕焼けをスマートフォンで撮影したものです。富士山から、箱根方面の山々が見えています。ここ数日間、毎日こんな感じの夕焼けが見えています。素晴らしい色合いのグラデーションですね。

 暗くなりかけた青空の中に金星を見つけながら、小学生の頃、妹と二人で表に出て父の帰りを待ちながら、一番星を探したことを思い出しました。今にして思うと、あれは金星か木星だったのでしょうね。道路はまだ舗装されていなくて、砂利道でした。その道路の向こうに、シルエット状の、自転車に乗った父の姿を見つけてうれしくなったものです。

 あの頃の父は、迎えに出た私たちのことを、どのように見ていたのか知りたくなりました。父は、私共が高校生の時に他界しました。・・・夕焼けは、とても美しいのですが、ときどき切なくなることがあります。

昼間の空で金星を見つける-その2
11月13日(土)
 今日も朝から雲ひとつないよい天気でした。風景画を描き続ける毎日です。平凡な日々の繰り返しですが、これは幸せなことだと思っています。数年前を思いおこせば、何かと大変な毎日が続いていました。長い人生の中では、山あり谷ありです。

 朝だけでなく、午後も散歩に出ました。散歩の途中で再び金星を探してみました。月もだいぶ太ってくるとともに、金星からも次第に離れてきたので、月を目印に探すことはできなくなりつつあります。

 頼りにするのは、太陽からの離角です。今の時点では、太陽から約46度東に離れています。今日の金星の位置を調べてみると、黄道(天球上における太陽の通り道)のラインよりもむしろ、白道(天球上における月の通り道)のラインに沿った場所に位置しています。

 天球の大円に沿って、月(上弦を過ぎているので、昼間の空で簡単に見つかります)から太陽に向かってラインを引きます(頭の中でです)。腕をいっぱいに伸ばして、こぶしを作ると、親指から小指までは、角度にして約10度になります。

 太陽に戻り、そこからこぶしを4個半、先程のラインに沿って月の方向に戻すと、そこに金星が光っています。説明が難しかったですか。おおざっぱに言えば、太陽から月に向かって直線状に、こぶし4個半戻せば、そこに、文字通り針で突いたかのような、ポツンと光る金星が見えるということです。慣れないと、砂場に落とした1本の針を探し出すレベルの難しさですが、挑戦してみてください。

 散歩の途中には、カワセミがやってくる小川があります。朝は野鳥カメラマンで賑わう場所ですが、夕方には人影がありません。その場所から、上記の方法で金星を探すと、すぐに見つかりました。しかし、歩きだしてしまうと見失います。散歩の所要時間は約1時間です。自宅に戻る頃には、西の空で夕焼けが始まっています。この時間帯になれば、金星を見つけるのは簡単です。今日も夕焼けの中に、富士山が見えていました。写真は、散歩の最後の頃に、スマートフォンで撮影した富士山です。

 金星は現在、その明るさがマイナス4.5等級です。12月4日(土)に金星は、最大光度(マイナス4.7等級)に達します。1等星の約100倍の明るさです。この頃、西の空には木星・土星・金星の3つの惑星が並びます。12月7日(火)には、そこに三日月が加わり、壮観な眺めとなるのではないでしょうか。
昼間の空で金星を見つける
11月11日(木)
 今日の横浜は、風が強かったのですが、朝からとてもよい天気でした。今の時間は、午後5時過ぎです。既に日没の時間を過ぎています。西の空は、夕焼けが美しく、低空のオレンジ色から上空のセルリアンブルーまでのグラデーションが鮮やかで、その中に富士山や丹沢、そして箱根の山々がシルエットで浮かび上がっています。これが、私共の家の窓から見えるのは、ありがたいと思っています。これからの季節、晴れた日には、このような光景がいつでも見えることになります。

 ここ1週間ほど、卓球の練習を休んでいます。体力や筋肉量を落とすとまずいので、日課である散歩に、午前中だけでなく午後も出ました。太陽が沈む前です。空には上弦近くの月が浮かんでいます。空のコントラストがよく、青空をバックにした月もまた美しいものだな・・・と思いながら歩いていました。

 先日の金星食のときには、昼間にもかかわらず、月のすぐそばに金星が見えていました。もちろん肉眼でです。空の条件がよかったのでしょう。ということは、今日も見えるのかな・・・と思い、金星が光っていると思われる方向の空に目を向けてみました。しばらくは、探すことができませんでしたが、太陽と月の間で、先日から月が東に移動した分を配慮して、金星があると思われる方向を定めて、改めて見てみると、簡単に見つかりました。一度見つけてしまうと、あとは簡単です。目をそらしても、再び見つけられるようになります。

 若い頃は、金星を昼間の空に見つけるのは、至難の業だったように記憶しています。はじめて、昼間の空に金星を見たのは、実は日本ではなく、ニュージーランドを旅しているときでした。マウントクックの近くに、ハーミテージホテルというところがあります。ここで昼食をとった後に、表に出て空を見上げた時のことでした。忘れもしません。1976年10月にオーストラリアを通過した皆既日食を見に行った時です。ついでにニュージーランドの北島と南島を旅しました。23歳の時です。

 以来、ことあるごとに昼間の金星を見つけようとしてきましたが、その後に、日本国内で何度も見つけたという記憶がありません。私共は、この年ですので、眼鏡をかけても視力は1.0程度です。さらに矯正しようとすると、遠くははっきり見えても近くがぼけてしまいます。近くに合わせると、遠くがぼけてしまいます。このような状況の中で、ここにきてなぜ昼間の金星が簡単に見つかるのだろうかと不思議に思っているところです。空の条件にも大きく左右されるでしょう。金星食の日も、そして今日も、空の条件がよいことは確かです。

 今月末に予定されている、関市まなびセンターでのプラネタリウムの、投影後半部のテーマ解説は「日没後に見られる金星について」です。ここしばらくは、どのような状態なら、昼間の空に金星を見つけることができるのか、観察してみたいと思っています。
白昼の金星食(11月8日 横浜市)
11月8日(月)

写真のデータ
白昼の金星食 2021年11月8日 13時30分から14時55分 5分間隔で撮影 撮影地 横浜市
潜入時(金星が月に隠される時間のことで画面左から右へ) 13時30分・35分・40分・45分 出現時(金星が現れる時間) 14時40分・45分・50分・55分に撮影
使用機材 BORG125ED F6.4 800mm フラットナー使用 JP架台(高橋製作所) EOS1Ds MarkⅢ ISO200 各1/2000sec
ソフトウエア 月と金星の導入 ステラショット2 画像処理 photoshopCS6 トリミング

写真のデータ
月と金星 2021年11月8日 17時23分
EOS1Ds MarkⅢ EF70-200mm f/2.8L ISⅡ USM 200mm F8.0 0.4sec ISO400

 約9年ぶりに起こった金星食を撮影しました。前回は2012年8月14日(火)です。前回、私共はどうしていたのだろうと思い、このブログ「星雑記」の前身である「プラネタリウム雑記」(既にネット上からは削除してしまいました)を調べてみました。

 当日は、夜明け前に起こりました。しかし、横浜では天気が悪く、現象の最初から最後まで見ることはできませんでした。しかし、運よく現象が終わった直後に雲が切れて、何枚か撮影したのち、再び雲に隠れてしまいました。

 今回の現象は、ひたちなか市において撮影する予定でしたが、天気予報が微妙だったので、行くのを見合わせて横浜で撮影することにしました。主砲であるTOA150Bは、ひたちなか市に保管中ですので、今回はBORG125EDの出番です。

 この望遠鏡も含めて、何本かの望遠鏡を、ある人に依頼してクリーニングをしてもらっていました。昨日引き取ってきました。光学系や鏡筒のクリーニングは見事なものでした。ここまできれいになるのか・・・と驚いた次第です。とともに、依頼した彼が、この道のプロとして著しい成長を遂げていたこともうれしく思った次第です。

 赤道儀は、右の画像のとおりです。どちらかといえばヘビー級です。赤道儀ヘッドを自宅の2階ベランダまで持ち上げるのにも一苦労です。体力の限界を要求されているようで、腰にきます。

 どこで撮影しようか、いろいろ下見しましたが、ソフトウエアのシミュレーションも配慮して、自宅で撮影するのが一番適していると判断しました。ただ、現象が始まる時間帯は、月と金星の高度が低く、ベランダの前を走る何本もの電線にさえぎられそうでした。

 天気予報で雲のシミュレーションを見ると、現象が起きている時間は雲が薄くなりそうな気配でしたので、お昼前には機材の設営とセッティングに取りかかりました。バッテリーもひたちなか市に保管中ですが、自宅ですので100ボルト電源が使用できます。赤道儀、パソコンの電源をとれるのは大きなメリットです。

 空は快晴で、とてもコントラストの良い状態す。太陽に望遠鏡を向け、ソフトウエアに望遠鏡の位置を知らせてあげると、そこから月と金星のある方向に望遠鏡を振りました。微動導入というコマンドを使用します。子午線をまたぐ望遠鏡の動きで、クランプやモーターなどがぶつからないように配慮する自動導入を「微動導入」と呼ぶそうです。どのようなアルゴリズムかわかりませんが、よくできているなと感心した次第です。

 ファインダーの視野に一発で入ってきました。赤道儀の極軸の方向は、北の空の見えない、自宅ベランダではどの方向になるのか、ある程度把握しています。

 時間が来る前から撮影を開始しました。案の定、電線にさえぎられるコマが何枚かありましたが、あとでソフトウエア上で処理するつもりでしたので、気にはしませんでした。撮影したものを画像処理したのが一番上の画像です。無事撮影ができてほっとしています。

 撮影終了後に、望遠鏡の向いている方向を見てみました。「・・・え! あれま・・・!!」 肉眼では見るのが困難と考えていた、月が見えていました。導入時には、高度が低くて見えませんでしたので驚きました。もっと驚いたのが、すぐ近くにある金星でした。最大光度の頃でも、青空の中で見つけるのは、至難の業です。それが、いとも簡単に見えてしまいました。おそらく、月が目印になったのでしょう。

 先日の、関市まなびセンターの投影において金星食を解説した折、肉眼で見るのは困難でしょうとコメントしておきました。当日、投影をご覧いただいた関市の皆さん、ごめんなさい。肉眼で見てしまいました。私共の誤りでした。お詫びを申し上げます。

 あたりが暗くなってくると、月から離れた金星が、月とともにとても美しい光を放っていました。自宅の外で、その画像を撮影して、家に入る頃には、空一面が雲に覆われてしまいました。昼間でありながら、幻想的な天文現象を肉眼で見ることができたので、良かったです。次は皆既に近い、部分月食です。
夜の白川郷(岐阜県大野郡白川村 10月29日)
11月2日(火)

夜の白川郷 写真のデータ
2021年10月29日 EOS1Ds MarkⅢ 24-70mm f/2.8LⅡUSM 70mm F10.0 60sec×10フレームコンポジット ISO800

 プラネタリウムの投影のため、10月29日(金)に施設に入り、設営を行いました。そのあと、施設の1階にあるカフェで少し休憩したのち、ホテルにチェックインを済ませ、その足で白川郷に向かいました。

 前回白川郷を訪れたのがいつだったか、記憶がはっきりしなかったので、このブログ「星雑記」をさかのぼってみたところ、2019年5月22日(水)から23日(木)にかけて、横浜から往復していました。田んぼに水が張られており、なおかつ田植えが行われていない時期をねらって行ったものです。当日は早朝に撮影すると、白川郷に丸1日滞在し、夜は月夜に照らされた、田んぼと合掌造りの建物をテーマに撮影を行いました。

 今回の目的は、星景写真を撮影することです。白川郷は今回が15回目で、約2年5か月ぶりです。事前のシミュレーションで、荻町展望台から、白川郷の向こうにかかる天の川を撮影する予定でした。しかし、シミュレーションの結果を誤ったらしく、イメージ通りの画像を得ることはできませんでした。

 撮影できかなったもうひとつの理由は、天気が悪かったことです。関市は、当日朝から抜けるような青空でした。どうやら白川郷の付近のみに雲がかかっていたようです。教え子のひとりが同行してくれました。彼が事前に調べた天気予報では、天気は大丈夫そうでしたが、現地に入ってみると曇っていました。白川郷の地理的要因で雲が出やすいということは、関市のほかの方からも聞いていましたので、仕方がありません。また、来月以降に再挑戦です。

 今回は夜景のみ、荻町展望台から撮影してきました。私共のイメージとして、白川郷の夜景には似つかわしくない、車のヘッドライトやテールランプの光がまぶしかったので、同じ構図で10枚撮影した画像をコンポジットして、その影響を緩和することにしました。その結果が上の画像です。ほぼイメージ通りの画像に仕上がりました。感度も多少上げ気味で撮影しましたが、粒状性も問題ありません。

 夜景を撮影してみて、わかったことがひとつあります。白川郷の夜景を撮影するのには、適切な時間帯が存在することです。その時間内に撮影しないと、合掌造りの建物が、夜の闇に埋もれて浮かび上がってこないことがわかりました。

 撮影が終わると、機材を撤収してホテルに戻りましたが、高速道路の工事の影響で、途中の飛騨清見インターチェンジ付近が通行止めになっていました。このため、白川郷から荘川まで一般道を走り、荘川インターチェンジから高速に乗り、ホテルに戻りました。夜12時前に到着しました。

 翌日は、投影の日でしたが、朝起きてみると寝不足や疲労感はありませんでした。実際は疲れているのかもしれませんが、年を取ったことで疲れを感じにくくなっているのかも知れません。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 10月30日から31日)
11月2日(火)
 8月7日(土)から8日(日)にかけて投影を行って以来、約3か月ぶりに、10月30日(土)から31日(日)にかけて投影を行うことができました。

 前回の投影以来、新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るい、感染者が急拡大しましたが、その後減少傾向が著しくなり、緊急事態宣言が解除されたため、投影が再開できました。

 施設のまわりは、写真の通り、すっかり秋めいてきましたが、この地域全体がが紅葉に染まるには、あと少し時間がかかりそうです。

 11月には、8日(月)に昼間の金星食、19日(金)には、ほぼ皆既食に近い部分月食という、珍しい天文現象が二つ控えています。投影後半のテーマ解説では、これらの天文現象について解説しました。観客の中には、幼児・小学校低学年のこどもたちも多く、このようなこどもたちに、これらの天文現象をやさしく解説するのは、至難の業です。しかし、避けて通れない話題でもあるので、できる限りわかりやすい言葉と、画像を使用しながら解説を進めました。

 ある投影の回に、家族連れの方が入ってきました。私共の方を向いて挨拶をされると、奥様がそのまま歩み寄ってきて、私共に丸い筒状の紙を差し出しました。「ファンレターです・・・」といって差し出された手紙には、8月の投影をご覧になった時に、こどもさんが描いたイラストがありました。その横にメッセージがあり、解説時に挟んだ私共のジョークが、しばらくの間、その家のブームになったことが書かれていました。

 移動式プラネタリウムの仕事をしていた折、こどもたちからお手紙などをいただくことは多かったのですが、ファンレターをいただいたのは初めてです。ありがたいと思った次第です。

 30日(土)の夜は、天体観望会がありました。雲の多い天気でしたが、観望対象が木星と土星ということもあり、入場制限はあるものの、その上限近くの参加者がありました。常連さんもたくさんいらっしゃったようです。

 プラネタリウムの投影が終わると、屋上に上がっていただきました。天文ボランティアの皆さんにもたくさん参加していただきました。雲は多かったのですが、次第に晴れてきて、木星と土星をご覧いただくことができました。当日は、この時期としては気流がよく、木星と土星の、揺らぎの少ない落ち着いた像をご覧いただくことができました。

 投影の間が空いてしまうと、ハードウエアに関しても、細かいトラブルが発生しがちですが、それらに対処しながら、無事に投影が終わってホッとしています。


 近隣のプラネタリウム館からの視察がありました。
法定点検(定期点検)
10月27日(水)
 午前中は雨が降っていました。車を法定点検に出してきました。点検は、約1時間30分程度で終わるとのことでしたので、その間に、日課である散歩を済ませました。ディーラーのすぐ隣に、とんかつ屋さんがありましたので、お昼をそこで食べようと思いましたが、お昼時で混んでいたので、混雑を避けるために、持ち帰りとして自宅に戻ってから食べました。今日のお昼に、私共がいただいたのは、かつ丼です。

 車のほうは、走行距離がすでに12万キロを超えています。バッテリー、タイヤなどの劣化が心配だったので、見てもらいました。最悪、両方とも交換を想定していましたが、まだ大丈夫とのことでしたので、出費を抑えることができました。そのほかに、エアコンや空気清浄機のフィルターの交換やクリーニング、ワイパーブレード、オイル、オイルエレメントの交換などを行いました。

 タイヤ圧(私共の車のタイヤは、オールシーズンタイヤで、窒素ガスを入れています。)もチェックしてもらいましたが、減っていませんでした。窒素ガスの場合でも、抜けていくことがあるのですが、今回は大丈夫でした。ブレーキパッドの減りも大したことはありませんでした。最重量級の車のブレーキですので、減りが早いかと思っていましたが、そうではありませんでした。おそらく、高速道路走行が多いために、摩耗が遅いのではないかと推測しています。クルーズ・コントロールで走行することも、摩耗の遅さに一役かっているのではないでしょうか。車全体としては、特に問題はなく、バッテリーの劣化と、タイヤの溝の減り具合に注意しながら、車検まで持たせたいと考えています。

 お店には、水素を使用する燃料電池車が展示されていました。エクステリアは、私共の好みのデザインです。インテリアも見せてもらいました。最新の車の内装のデザインはシンプルですが、かなりおしゃれな感じがしました。それに比べると、私共の車は、いささか時代遅れな感じがします。ただし、車全体の質感などは、私共の車のほうがクオリティーが高いように思いました。

 水素ステーションの数が増えれば、魅力的な車だと思いました。充填はセルフではなく、専属のスタッフでなくてはいけないそうです。普及するには、まだまだ時間がかかるように思いました。
今日の富士山
10月26日(火)
 昨夜から今日の未明にかけて通過した低気圧は、再び富士山に雪をもたらしたようです。眠りに入っていたのではっきりした時間まではわかりませんが、上空では強風がうなり声をあげていました。気圧が低下したらしく、何となく体がだるくなった感じで、眠りは浅いものになってしまいました。

 天気は朝には回復してきました。窓を開けて富士山の方向を見ると、5合目付近(宝永火口の下あたり。ただし、私共の方からは、宝永火口は富士山の左側のすそ野に位置しており、見ることはできません。)まで雪が来ていました。10月24日(日)のところでアップした富士山に比べると、その違いがお分かりいただけると思います。まだ10月が終わっていないのに、だいぶ下まで雪に覆われたなという印象です。ただし、低気圧が去ってから気温が上昇したようなので、下の方の雪はすぐに解けてしまうのではないでしょうか。

 おなかのまわりに少し脂肪がついてきたような気がしたので、気になっていました。お昼を食べた後、本当に久しぶりに体重計に乗ってみてびっくりしました。表示された体重は、若い頃も含めて最も少ない数値でした。こんなに体重が落ちたのかと半信半疑でしたので、体重計の電源を入れなおし、再び測定してみましたが、同じ数値でした。・・・うれしくなりました。

 日課であるウォーキングだけでは、ここまで減量することは無理です。毎日続けている卓球練習が、功を奏しているのではないかと考えています。あれだけのスピードで、小刻みに体を動かすことは、日常生活では考えられません。練習が面倒になることもあるのですが、ここまで続けてきてよかったと思った次第です。

 テクニックのほうは、さほど進歩が見られませんが、少なくとも1年前に比べると、多少上達しているようにも思っています。今日は、施設のほうが休館日なので、練習はお休みです。午後からは少し体を休めたのち、風景画に取り組む予定です。
ポータブル・ガスバーナー
10月25日(月)
 標記の表現で正しいのかどうかわかりませんが、持ち運びできるガスバーナーのことです。先日、横浜市戸塚区のスポーツ用品店で購入してきました。

 型落ちか何かの理由で、かなり値引きされて販売されていました。私共は、基本性能さえしっかりしていれば、型にこだわりはないので、お買い得でした。ついでに、アウトドア用のクッカーセットも購入しました。

 ガスバーナーに使用するガスボンベは、ホームセンターなどで容易に入手できるカセットガスを使用します。わざわざキャンプ用品専用のお店まで、その器具専用のカセットガスを買いに行かなくてもよいので便利だと思いました。

 右の画像のような、直方体の形状をしたケースの中に、本体が収納されており、そこから引き出して組み立てると、下の画像のような、立派なバーナーとなります。

 組み立ては簡単で数分で終了します。重さもさほどではなく、便利そうです。一方、クッカーは、チタン製で丈夫そうです。

 天体写真撮影時には、いつも大きめのポットにお湯を入れて持っていきます。

 多くの場合、夕方には撮影ポイントに入ります。あたりが暗くなる前に、機材をセットしたほうが効率がよいからです。暗くなると、望遠鏡をはじめとした機材のセットには、かなりの時間がかかるからです。

 撮影時の夕食は、現場で食べることがほとんどです。山の上は、気温が低いことが多く、ポットのお湯でさえ、ぬるく感じてしまうことがありました。

 これらのアイテムを購入したことで、今後、撮影に行くときには、温かいコーヒーや、夕食を食べることができるようになるでしょう。

 日付が変わって、やがて薄明が始まり、あたりが明るくなってきても、朝まで撮影現場にいることがほとんどです。

 朝食もそこで食べることになりますが、クッカーがあれが、目玉焼きやウインナソーセージくらいは、焼くことができるでしょう。

 最近では、ソロキャンプなどを行う人も増えているようです。私共もサラリーマン時代は、オートキャンプを楽しんでいた時期がありました。

 その頃のキャンプで、印象に残っているのは、オートキャンプをしながら北海道を1周したことです。

 テントでの宿泊がほとんどでしたが、ある時はバンガローを利用したり、トレーラーハウスを利用したりしました。それはそれで、とても貴重な経験だったと思っています。その頃に使用したキャンプ用品は、処分せずに保管してあります。防災用のアイテムとして利用するためです。

 今はキャンプはしませんので、新たに購入したこれらの器具を利用して、本格的なキャンプ料理を作るということではありません。あくまでも天体写真撮影の延長線上でのアイテムです。

 さらにコンパクトな、登山などで使用するバーナーがあるのですが、天体写真撮影用の機材とともに、ひたちなか市のほうに置いてきてしまいました。また、クッカーも手持ちのセットがあるのですが、非常用持ち出し袋の中に入れてあるので、新たに購入した次第です。

 天体写真撮影時には、望遠鏡の駆動装置、レンズ用のヒーター、オートガイド用の電源、そしてパソコン用の電源など、装備が多くなるにつれて、電源の確保の問題が避けて通れません。

 現在は、自動車用のバッテリーを2個使用していますが、いずれは、ポータブル電源の導入も視野に入れているところです。

 私共の年齢になると、様々なものを新たに購入するのはよくないのですが、なんだかんだといって、新しいアイテムを購入することになってしまいます。だからといって、使用頻度を考えると、これでよいのかどうか・・・。
昨日の富士山
10月24日(日)
 約1週間ほど前、夜のうちに雨が降ったらしく、朝起きたら路面が濡れていました。その日は快晴でした。日課である、朝の散歩のときに、家を出て富士山の方向を見ると、夜の雨は、富士山に雪をもたらしたらしく、7合目付近(?)まで雪化粧していました。

 雪は反射率が高く、なおかつ、これからの季節は空気も乾燥してくるので、晴れればいつでも富士山を見ることができるようになります。

 自宅から富士山を見ることができることは、とてもありがたいことだと思っています。こどもの頃に住んでいた場所からは、筑波山すら見ることができませんでした。ただし、北側の海の向こう(今でいうと、国営ひたち海浜公園側)に、日光の男体山などを見ることができました。

 昨日も快晴で、朝から夕方まで富士山がよく見えていましたので、朝と夕方の両方の時間帯において、スマートフォンのカメラを使用して富士山を撮影したのが、今回アップする2枚の画像です。今日も朝から富士山がよく見えています。

 このように天気がよい日に、夜になって星が見えてくると、何もしなくてよいのかと自らに問いかけるようになります。機材の多くを、ひたちなか市のほうに置いてきてしまっているので、身動きが取れません。太陽活動もそろそろ活発になってきそうなので、どうしたものかと考えているところです。

 緊急事態宣言が解除されました。新型コロナウイルスの感染者は激減してきました。この関係で、関市で月末に予定されているプラネタリウムの投影が、8月以来約2か月ぶりに実施されることになりました。

 既に機材やコンテンツのチェックも済ませてあり、あとは出かけるだけです。車の方も出かける前に、定期点検に出す予定にしています。

 この年になっても仕事ができるのは、ありがたいことだと思っています。仕事がないときには、パートナー以外は1日中、誰とも話をしない日がほとんどです。

 過去を振り返るのは、好きではありませんが、さすがにこの年になってくると、過去を振り返りながら、孤独を楽しむ日々が続いています。
都道府県魅力度ランキング2021
10月12日(火)
 定位置である最下位に、2年ぶりに戻ってきました。10月9日(土)に発表されました。トップは12年連続で北海道だそうです。そして2位の京都も定位置を確保しました。昨年、42位まで躍進した茨城県は47位の最下位です。46位が佐賀県、45位は埼玉県でした。埼玉県が45位というのは、個人的には納得できないような気がしています。もっと上位では・・・と思っています。

 北関東3県の、残り2県は群馬県が44位、昨年最下位だった栃木県が41位です。最下位以外は、私共にとってはどうでもよく、茨城県が最下位であることが重要なのです。中途半端な順位でいるよりは、最下位のほうがPRできてよいと思います。ただしPRできたとしても、しょせんは最下位です。観光で訪れる方々も少ないでしょう。

 しかしながら、ネモフィラが満開の時期や、コキアの紅葉の時期などの、国営ひたち海浜公園や、那珂湊おさかな市場は、大変な人出です。本当にこれで最下位かと疑いたくなるほどです。魚のおいしさの一端は、下でも紹介したとおりです。

 方言も独特です。その印象がイメージを悪くしているのかもしれません。プラネタリウム解説者としては、今でも気を付けているのですが、それでも完璧に消すことはできません。解説者としては致命的ですね。ただ、限りなく上手に話をすることにばかり、気を配ればよいというものではありません。それならば、ナレーターさんに原稿を渡して録音しておいたものを再生した方がよいと思います。解説とナレーションは、意味が異なります。このあたりの詳しい話は、機会がありましたら述べてみたいと思います。

 最下位になったことを、茨城県民の皆さんは、どのように思っているのでしょうか。少なくても、私共の周囲にいる同県人は、最下位に戻ったことに・・・これで良い・・・と思っている方が多いようです。毎年この話題を取り上げていますが、順位を上げることにこだわっているのではなく、定位置である最下位を継続することこそが大切だと思っています。最下位で何がわるい・・・!
贅沢なランチ
10月9日(土)
 私共のもうひとつの生活の拠点となっている、ひたちなか市に、10月2日(土)から3日(日)にかけて行ってきました。いろいろとやることが多かったのですが、その中でも大切なのが、撮影機材のメンテナンスです。といっても特別なことではなく、各種光学系にカビを発生させないように、乾燥剤を詰め替えるだけのことです。また、同時進行でバッテリーの充電などを行いました。

 描き終えた30作目の風景画を保管すると同時に、近所の巨大なホームセンターで、新しいキャンバスや、使いきってしまった絵の具や筆を購入してきました。ほかにもやることがたくさんあって、あっという間の2日間でした。

 往路は、東水戸道路の水戸・大洗インターチェンジでおりて、その近くのガソリンスタンドで給油します。ガソリン代が値上がりしているので、少しでも安いところを選ぶため、本来のインターチェンジのひとつ手前でおります。進行方向が、ひたちなか市方面とは逆なので、スタンドから少し走った魚市場のスペースでUターンします。お昼近くだったので、その魚市場でお昼としました。

 海鮮丼を食べたいと思っていましたので、ちょうどよかったです。メニューの中に目的のものがありました。しかし、値段が安そうだったのが気になりました。運ばれてきたものを見て、そのあまりの豪華さにびっくりしました。請求書を見てまたびっくりです。確認した値段の2.5倍でした。・・・あれっ!メニューを見間違えたかな・・・と思いましたが、電子マネーで先払いしていたので、オーダーを変更すると修正が厄介そうでした。あきらめてそのままいただくことにしました。ここまでの贅沢をするつもりはなかったのですが、刺身でおなかがいっぱいになったのは、久しぶりでした。

 翌日、昼間のうちに、実の姉とともに先祖の墓参りなどを済ませました。墓参の帰りに、姉が海鮮丼を食べようと言い出しました。前日に食べたことは言わないでおきました。その店の前は、よく通過するのですが、駐車スペースが狭く、いつも素通りしているところです。たまたま、車を入れるスペースがありましたので、お店に入りました。

 数年前に、テレビの取材を受けたようです。地元の方には、おいしいと評判のお店です。運ばれてきた海鮮丼は、前日食べたものに負けず劣らずでした。特に、生シラスのおいしさは格別でした。再び、刺身でおなかいっぱいになりました。

 贅沢な食事が続いたので、横浜に戻ってからは、いつも通りの質素な食事に戻したつもりでしたが、10月6日(水)に、箱根まで日帰りすることになりました。

 せっかくなので、天体写真撮影のロケハンを兼ねて、箱根スカイラインまで足を延ばしました。だいぶ前に、ヘール・ボップ彗星の撮影のために訪れた場所です。記憶を頼りに富士山の見える公園まで走りましたが、景色としてはいまひとつでした。これなら、伊豆スカイラインの玄岳インターチェンジ近くの駐車場のほうが、まだましだなと思った次第です。

 パートナーと一緒だったので、お昼は、箱根の格式の高いホテルで食べることにしました。単独であれば、このようなホテルで昼食を食べることはありません。運ばれてきたのは、写真のような料理ですが、画像の上部にある、二段になっているお重の中に、蕎麦や前菜などが入っており、豪華なものでした。

 いろいろと散財してしまったので、それ以降は、質素な食事を心がけています。

 というわけで、このところ卓球練習もおろそかになっています。筋肉量も少し落ちたような気がしていますので、現在はリハビリ中です。1週間練習を休むと、レベルも落ちてしまうので、元に戻すには数日間が必要です。若い頃は、そんなことを気にすることはありませんでした。年を取ったことを実感させられる、今日この頃です。

 写真は、上から、1日目に食べた海鮮丼、2日目に食べた海鮮丼、一番下が、箱根のホテルでお昼に食べた「秋風膳」です。お重(二段になっています)の中に、蕎麦や前菜が入っていました。

 ホテルには立派な庭園があります。つつじで有名な庭園なので、満開になる頃に見に行きたいと考えています。
風景画30作目(島原の夕暮れ)
10月1日(金)
 移動式プラネタリウムの出張投影の仕事をしていた頃、九州各地の公共施設やショッピングモールなどから、たくさんのオファーをいただきました。鹿児島と沖縄県を除いた全県で投影をさせていただきました。特に福岡県では、さまざまな施設で何度も投影をさせていただきました。

 長崎県雲仙市にある、国見町文化会館でも投影を行っています。2013年3月20日(水)に投影をさせていただきました。1日5回投影をさせていただきましたが、その全ての回が満席でした。施設の方では、各回の投影終了後にアンケートをとっていましたが、後日聞いた話では、またぜひ来てほしいという希望が多かったとのことで、とてもうれしく思った次第です。

 この時の出張で宿泊したのは、島原市です。投影を終えてから、その足で岐阜県関市に行く予定でした。数日後に、まなびセンターでの投影が控えていたためです。しかし、記憶がはっきりしませんが、何らかの理由があり(おそらく爆弾低気圧と、車で走っている途中、関門海峡付近で遭遇する可能性を避けたため)、その日も島原市に1泊しました。夕方は予定がありませんでしたので、ホテルの近くを散歩することにしました。その時に出会ったのが、今回の題材に選んだ風景です。

 この風景を島原市のどこで見たのか、風景画を描くときにいろいろ調べてみましたが、わかりませんでした。様々なキーワードを入れてネット上を検索した結果、それとみられる2枚の画像が出てきました(ただし、現時点ではネット上に存在しません)。場所は、南島原駅近くの船溜まりでした。後ろに見えている山は、眉山といいます。1792年5月21日に発生した雲仙普賢岳の火山性地震に伴い、その後、この眉山が山体崩壊を起こしたそうです。また、この場所は坂本龍馬が長崎初上陸を果たした場所としても知られているようです。

 夕暮れ時に見たこの風景に心を惹かれました。眉山を背にたくさんの船がロープにつながれていました。こどもの頃に遊んだ、ひたちなか市の磯崎漁港を思い出し、懐かしさを感じたのかも知れません。

 この景色を風景画に落とし込むときに、最も苦労したのは、何隻もの船の折り重なりでした。どのパーツがどの船のものかわからなくなるくらいでした。そして、自らが、今どの船を描いているのかも・・・。完成までにはだいぶ時間がかかってしまいました。もっと細部を描きこんでもよかったのかも知れませんが、このあたりが限界と判断し、筆を置きました。今年はこの作品が5作目です。年内にあと1作終わればよいのですが、急ぐ理由もないので、次の作品も納得いくまで描き続けたいと思っています。
栗の渋皮煮その後
9月24日(金)
 さて、本日午後のおやつに私共がいただいたのは、栗の渋皮煮です。初めてにしてはうまくいった方だと思います。

 アクも十分に抜けており、栗が本来持っている、ほくほくとした感じや風味などが、砂糖の控えめな甘さと相まってとてもおいしくできました。作った量も多かったので、1週間程度は楽しめるのではないでしょうか。

 プロが教えるレシピ通りに進めたつもりでしたが、いろいろと失敗もありました。反省する部分が多かったように思います。

 具体的には、鬼皮をむくときに、栗の中身にまで包丁が入ってしまったものがありました。そのような場合は、煮崩れを生じるので、栗ご飯などに回した方がよいとありましたが、そのまま作業を進めたところ、案の定、煮崩れてしまいました。

 アク抜きに、あれほど時間と手間暇がかかるものだとは思いませんでした。鍋2つを用意し、それぞれの新しいお湯で交互に栗を煮込んで、アクを取っていきます。つきっきりの作業となりました。その間何もできませんでした。その後、渋川の表面をそうじしたり、筋を取ったりする作業が入るのですが、これは省略しました。

 最後に砂糖を入れ、紙製の落し蓋をして煮込むのですが、水の分量が少し多かったようです。とろみがあまりつきませんでした。それでも完成したものは、前述の通り、おいしいものでした。

 鍋があれほど、アクで汚れるものだとは思いませんでした。あとのそうじが大変でした。いろいろと勉強になりましたが、あと数回ほど作れば、慣れてくるのではないでしょうか。今年、再度挑戦するかどうかは、わかりませんが、少なくとも毎年1回は作ってみたいと考えています。充分に時間が確保できるようになったからこその栗菓子作りですね。
栗の渋皮煮
9月23日(木)
 さて、近日中に私共がいただく予定なのは、栗の渋皮煮です。昨日、風を切って400キロの距離を車で往復しました。お昼に立ち寄った農産物直売場で栗を買いました。栗の渋皮煮を食べたいと思ったからです。

 この「星雑記」の昨年10月2日(金)のところで記述した、栗の渋皮煮がおいしかったので、今度は自分で作ってみようと考えています。

 昨年食べたものは、料理のプロである、実の姉の手によるものです。私共は料理の素人ですし、栗の皮むきもほとんど経験がありません。ネット上でレシピを検索し、その手順に沿って作業を進めているところです。

 昨日の運転で、体が少し疲れています。これまでであれば、この程度の距離で疲れるものではないのですが、その時の体調にも関係しているのでしょう。










 日課である朝の散歩を見合わせました。そのあいた時間を利用して、栗の鬼皮むきをしました。2時間ほどかかって鬼皮をむき終わりました。疲れたので、作業はこれで中断しました。

 この先、どのように調理するかは、その先のレシピを見ていないのでわかりません。はたして、私共は栗の渋皮煮を食べることができるのでしょうか。その結果は後日レポートしたいと思っています。
蕎麦
9月22日(水)
 用事があって、少し遠くまで車を走らせました。遠くといっても片道約200キロです。私共にとって、遠出とは九州や北海道まで走らせることで、200キロというのは、どちらかといえば近距離です。

 車を使用するときには、中距離から遠距離を走ることが多いので、車の走行キロ数は、すでに12万キロに達しようとしています。今までの車でも、18万キロ程度は走らせていました。

 現在使用中の車は、それまでの車に比べると、格段に丈夫に造られています。メンテナンスさえ怠らなければ、30万キロは問題なく走るでしょう。おそらくその前に、高齢に達して、車を走らせることをやめるのではないでしょうか。

 県をまたぐことになりましたので、新型コロナウイルスの感染防止には気を使いました。お昼近くに通過した場所に、たまたま道の駅を見つけたので、そこで昼食としました。

 蕎麦を食べたいなと思っていましたが、たまたま、蕎麦・うどん定食のあるお店があったので、そこに入りました。てんぷらとセットで700円以下と、リーズナブルな値段です。

 自動販売機で食券を買う方式でした。セルフサービスのお店です。あまり期待はしていませんでしたが、蕎麦を一口食べて驚きました。腰が強くて香り高く、とてもおいしいものでした。今まで食べた蕎麦の中でも、トップクラスのものでした。薬味のネギも、風味と程よい辛味があり、近所のスーパーで買うものとは次元が違いました。

 食器等は、とてもシンプルなものでした。しかしこの定食は、おそらく倍の値段を取られたとしても納得するでしょう。食器を返却するときに、スタッフの方に「おそば、とてもおいしかったです・・・」とお礼を言うと「ありがとうございます。またぜひお越しください」とのことでした。(おいしいものを食べた時には、お店のスタッフに必ず感想を伝えるようにしています。反対に、まずいと思ったときには、何も言わずに店を後にしますが、以後、そのお店に行くことはありません)。

 テイクアウト用の蕎麦とてんぷらを買いました。また、隣の農産物直売店で、ネギやキノコ、そして栗なども買いました(・・・本当は、葡萄も買いたかったのですが、私共にとっては高くて手が出ませんでした)。家に帰って、夕食も蕎麦とてんぷらとしましたが、昼間に食べたものとまったく同じ味で、とてもおいしいものでした。

 車内から見る景色は、秋の気配を感じさせるものですが、外に出ると気温は30度近くあり、とても暑い1日でした。おいしい食事にも出会うことができて、とても良い気分転換になりました。

 家に戻ると、教え子のひとりから、写真展の案内状が届いていました。これが初めての写真展ではありませんが、コンスタントに写真展を開催するレベルにまで達したことを、とてもうれしく思った次第です。今後も精進して、さらにレベルの高い写真が撮影できるようになることを願っています。
手紙とメール
9月16日(木)
 ここ1週間程度の間に、立て続けに、業界の後輩である、若いプラネタリウム解説者の方々から手紙やメールをもらいました。それは、棚田に月が投影されている美しい写真が裏に印刷されていたり、また、星景写真が添付され、近況を報告してくれるメールであったりします。現状を考えると、プラネタリウム解説者として引退している(引退していませんが・・・)に等しい立場の私共にとっては、彼らがこのような連絡をしてくれることを、とてもうれしく思っています。

 ただ、単にうれしいとばかり喜んでいるわけにはいきません。手紙やメールの文面からは、おそらく推測もできないような、大変な状況におかれているのだろうなと、思っています。本来であれば、会っていろいろと話を聞いてあげたいところですが、今は、そうもいきません。私共とて、人様のことを考えている余裕もなく、毎日を生きていくのに必死です。

 さて、その必死さですが、経済的な面は当然として、それ以外に、老化を実感している今日この頃です。朝起きて、動き出すまでには、体中の関節が、まるでエンジンのオイルがいきわたっていないように、ギシギシした感じです。この現象は数10分もすればなくなりますが、年を取ったな・・・と感じる瞬間でもあります。コロナ禍のほかに、老化とも戦わなくてはいけません。

 秋風が立つようになってきました。夜は、虫たちの声がにぎやかですが、それを聞く前に、最近では眠りにつくことも多くなってきました。何かと思い通りにいかない毎日です。自分のことはさておき、できる限り、彼らの心に寄り添い、応援してあげたいと思っています。がんばれみんな・・・。
地球科学実験(横浜市立大学 金沢八景キャンパス 9月13日)
9月14日(火)
 横浜市立大学の非常勤講師の立場で、担当の先生立ち会いのもと、9月13日(月)に同大学の学生を対象に、講座を行わせていただきました。地球科学実験は、6つの実験で構成されています。地質・物理・海洋・地震・地殻変動・天文の各分野に関して、非常勤講師と常勤教員により集中的に実施されます。毎年、天文の分野を私共が担当しています。私共が担当するのは今年で10回目です。

 例年では、私共が科学技術顧問を務める、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校を会場として、移動式プラネタリウムの投影、演習問題、夜の天体観測などを行っていますが、昨年同様、コロナ禍の影響で内容は変則的になりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、移動式プラネタリウムの投影はありません。また、講座はリモートで実施されました。大学に出向いて、担当の先生にサポートしていただきながら、講座を進めました。学生のほうは、自宅からネットに接続します。

 午前と午後の部に分けて講座を行います。演習問題と、天文の話題を解説するコンテンツを合計で3つ準備していきました。その全てを、パソコンの画面に表示しながら解説し、演習問題のほうは、学生に解いてもらいました。

 リモートで講座を行うのは、今回が2度目です。リモート用のソフトウエア、チャット、音声など、双方向のやり取りに、最初のうちは思い出すのに時間がかかってしまいましたが、1時間もすると抵抗がなくなりました。

 夜はサイエンスフロンティア高等学校の天体観測施設を利用して、天体観測の予定でしたが、こちらの方も、感染拡大防止のために、施設が利用できなくなりました。そこで、私共がこれまでに撮影した天体写真を網羅したコンテンツを、新たに作成しました。単にそれだけでは、話が単調になってしまうので、天体望遠鏡の種類や構造などを、オリジナルのCG動画や実写の画像を交え、解説するとともに、私共が撮影に行く遠征場所や、天体写真を除く、日頃のほかの取り組みについても話をさせていただきました。

 緊急事態宣言の延長にともない、今月は関市まなびセンターでのプラネタリウムの投影がありません。次に投影が予定されている、10月の下旬まで、手帳のスケジュール表は真っ白です。以前であれば、このような状態はものたりなく、世間から取り残されたような感覚でしたが、今では、それが当たり前になりつつあり、自由になる時間がたくさんあることをうれしく思っている次第です。風景画の制作、天体写真撮影、そして体力を維持するための卓球練習などに時間を費やすつもりです。
9月のプラネタリウム投影の中止(関市まなびセンター)
9月9日(木)
 発令中の緊急事態宣言が、東京や大阪などを含め、19都道府県を対象に、30日まで延長される方向で調整が行われているようです。岐阜県もこの対象に含まれています。これに伴い、9月18日(土)と19日(日)に予定されていた、関市まなびセンターでのプラネタリウム投影も中止となります。

 7月、8月は久しぶりに投影ができました。新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、約1年半投影ができませんでした。2か月続けて投影を行うことができたので、感覚がだいぶ戻ってきていました。また中止になることはとても残念であり、拍子抜けしてしまいました。現状を考えると仕方がありません。

 来週に控えている、横浜市立大学の「地球科学実験」の講座に関しても、これまでであれば、夜間の部において、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の天体観測施設が使用できました。しかしこれについても、感染防止の観点から利用することができなくなってしまいました。当日はその代わりに、私共がこれまでに撮影した天体写真の数々を、講座に参加する学生の皆さんにお見せすることで、対応することになりました。ただし、撮影した天体写真を羅列するだけでは、説得力がないので、その中身はさまざまな工夫を行っています。

 9月に予定している仕事は、その講座だけになってしまいました。私共の年齢では、仕事の予定がなくてもかまわないのですが、できればあったほうがよいのは当然です。

 日常生活においても、様々な制約がある中で、気がめいってしまうようなこともあります。もしかしたら、今のこの状況が今後の生活の日常になるかも知れないという考え方をしておいた方がよいだろうと思っています。そのような様々な制約がある中で、いかにして自由になる時間を有効に使うのか、私共にとってはとても大切な課題です。
卓球練習その後
8月30日(月)
 中学・高校時代に取り組んでいた卓球練習を60代になってから再開して、5年程度が経過しました。練習をしない日ももちろんありますが、今では日課として定着しています。毎朝のウォーキングも含めて、健康維持のためには一役買っているのではないでしょうか。

 基本的な技術は、中学・高校時代にマスターしています。試合にも出ていました。しかし、再開するまでの間に、ルールの変更をはじめ、様変わりしました。その後に登場した新しいテクニックも、この5年の間に、だいたい習得することができたように思います。

 新形コロナウィルス感染拡大防止のために、緊急事態宣言が発出されている現在、練習できる場所も次第に少なくなってしまいました。その関係で、練習が可能な施設には、卓球に取り組んでいる高齢者が集中するようになってしまいました。

 私共は、比較的空いている時間帯をねらって練習していますが、この先どうなるかはわかりません。利用できなくなったとしても、自宅でできる練習もあるので、最悪、それに切り替えて継続していくことになるでしょう。

 高齢者の方々は、その多くがリタイヤしてから始められるケースが多いようです。このため、フォームの基本やフットワークを正しくマスターされている方は稀です。しかし、何の目的で始めるかは、人それぞれです。練習中に球拾いをするだけでも、結構な運動量になるので、それはそれでよいのではないでしょうか。なので聞かれた場合のみお答えし、余計な口出しはしないように心がけています。

 高校時代にインターハイ出場経験がある方と、時々練習することがあります。体全体をフルに動かすことになるので、ふだんの練習の約3倍の体力を消耗しますが、とても良い練習になります。いつもの練習相手であるパートナーは、約5年前は卓球初心者でしたが、マンツーマンでやってきたため、今では、私共の基本練習の相手としては、充分です。かなり上手になってきたように思います。

 横浜武道館では、毎週月曜日あたりに「ヨコハマ卓球練習の日」というのがあり、卓球に取り組んでいる多くの方々が集まります。時々参加していましたが、今は、人数制限を行っているようです。それでも心配なので、最近は、参加を見合わせています。高校生、大学生、社会人など、様々な年齢の方と対戦できるので、楽しみにしているのですが、仕方がありません。今のうちに、基本練習をしっかり行い、将来に備えたいと考えています。何かに取り組めば、上手になりたいという気持ちは、年をとっても変わらないようです。

 写真は、私共が愛用しているラケットです。中学・高校時代は、ペンホルダーのラケットでしたが、再開するときに、思い切ってシェークハンドに切り替えました。ラバーは特厚のもので、テンション系の回転量重視の特性です。定期的に自分で貼り換えています。ペンホルダーでは、そのグリップの形状から、バックハンドが振りにくいのですが、その点、シェークハンドは、理にかなっているように思います。練習の約6割をバックハンドから振っていくようにメニューを組み立てています。
土鍋ご飯
8月26日(木)
 新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るっている状況であるために、今まで以上に外出する回数を減らしています。感染対策についてはこれまで通りです。

 私共は、冷房が体に合わないらしく、長時間冷房の効いた部屋にいると、体調を崩してしまうようです。このところ自宅にこもりっぱなしですが、まだ、この夏は、家の中のエアコンを作動させたことがありません。

 しかし、今日はさすがに暑かったです。家の中でじっとしていても、タラリと汗がしたたり落ちてくる始末です。まるで、宮崎で過ごしていた夏のようです。それでも扇風機で我慢して過ごしています。

 エアコンを作動させるには、一度、クリーニングしなくてはいけないので、面倒だということもあります。ただ、幸いに風通しは良く、夜になると、虫たちの鳴き声とともに、草露を渡ってくる冷気が心地よく、それで眠りにつけます。

 この年になると、時間だけは余裕があります。今日は一日中、風景画に没頭しました。

 外食にはほとんど行かなくなりました。お昼も夜も手作りのご飯です。今日のお昼は麺類で済ませましたが、夜は、久しぶりに土鍋でご飯を炊いてみました。この土鍋は、今のガスコンロに買い替えるときに、オプションとして購入しておいたものです。土鍋ご飯専用のメニューを選択して、ボタンをセットすれば、あとはすべてコンロが自動で制御します。むらしが終わると、音声で「ご飯が炊けました」と教えてくれます。

 私共は、食生活は質素な方だと思いますが、今回は、お米だけは奮発しました。昨年のちょうど今頃、天候不順などの影響で、各地でコメの生育が悪いという情報が流れていました。コメ不足になるかもしれないと思い、備蓄米として、真空パックされたお米を購入しておきました。実際にはコメ不足は起きなかったので、その後も地元のスーパーで購入したお米を食べていました。

 いくら真空パックされているといえども、1年も経過すれば、さすがに味は落ちてくるだろうと思い、最近では、積極的にそのお米を食べるようにしています。1年が経過して、風味は多少落ちましたが、それでも充分においしいお米です。

 夏は、麺類も多くなるので、1キロごとに小分けされてパックされたお米は、虫の侵入もなく、私共の生活スタイルにはぴったりだと思っている次第です。・・・ただし、値段が・・・。

 信州飯山の湧き水で育ったコシヒカリです。土鍋で2合炊き上げました。おかずにしたのは、以前作って冷凍しておいたキーマカレーと、近くのスーパーで買ってきたメンチカツにキャベツの千切を添えたものです。

 おいしくいただくことができました。外食しない分、自宅で料理をしながら食事をするのも、このような状況の中での楽しみ方だと思います。
ペルセウス座流星群
8月15日(日)
 ペルセウス座流星群の写っている画像を処理しましたので、アップします。当日は、2台のカメラを空に向けていました。もう1台のカメラのほうには、残念ながら流星が写っていませんでした。

 流星が写っていなくてもよいように、星野写真としても成立するよう構図を決めていたのですが、雲が流れていたためボツとしました。写真としては、良い出来栄えだったので残念です。

 左の写真にも右上に雲が写っています。雲は存在しないほうが勿論よいのですが、流星群を記録するための写真であるので、これはこれで良いと思っています。プラネタリウム解説用の素材としては、3個の流星により、放射点がわかるので合格点です。

 当日は、車の往来が激しく、ヘッドライトの光が空に向けられるために、画面左下に、わずかな色むらが生じたりしましたが、仕方のないことでしょう。

 画面右側の上に2個、右側中央部付近にあと1個の流星が写っています。

 画像処理をするのに、今回は、いつもとは別のアブローチで行いましたが、うまくいったほうだと思います。広角系のレンズを使用する写真は、今後、今回の方法で処理を行うつもりです。

 撮影に行った日以降は、天気のほうが悪くなってしまいました。流星の数は少なめでしたが、はやめに撮影に行っておいてよかったのではないかと思っています。


写真のデータ
2021年8月11日 2時32分から3時32分
40sec×63フレーム 総露出時間 42分
EOS1DX HKIR
EF24-70mm f/2.8LⅡUSM 24mm F4.0
ISO5000

3個の流星の出現時刻 2時37分から38分頃
星景写真2点
8月14日(土)
 下で記述した撮影ポイントで撮影した、星景写真2点をアップします。ペルセウス座流星群を撮影した画像は、まだ処理が終わっていません。当日は、天気の変化が目まぐるしく、満天の星たちが姿を現したかと思うと、10分後には撮影ポイントも含めて雲の中、という状況が続きました。とても天体写真を落ち着いて撮影できる状況ではありませんでした。それでも、星たちが見えている間に、何枚かの画像を撮影しました

 北の空は、光害が少ないので、この撮影ポイントに来ると、必ず北の空を撮影することにしています。今頃の時期は北斗七星とカシオペヤ座が同時に見えています。沈みゆく北斗七星と北極星、上りつつあるカシオペヤ座と北極星を撮影した写真です。ディフュージョンフィルターを使用して、もう少し輝星を目立たせたかったのですが、雲の通過により、なかなか思うように撮影できませんでした。機会があれば、再度じっくりと撮影してみたいと思っています。

写真のデータ
北斗七星と北極星付近
2021年8月10日 21時27分から21時46分 固定撮影 10秒×51フレーム うち6フレームにディフュージョンフィルター使用 総露出時間8分30秒
EOS1DX HKIR EF24-70mm f/2.8LⅡUSM 24mm F4.0 ISO5000 Sequator、Photoshop CS6で画像処理 周縁部トリミング

写真のデータ
カシオペヤ座と北極星付近
2021年8月10日 21時51分から22時19分 固定撮影 10秒×42フレーム うち17フレームにディフュージョンフィルター使用 総露出時間7分00秒
EOS1DX HKIR EF24-70mm f/2.8LⅡUSM 24mm F4.0 ISO5000 Sequator、Photoshop CS6で画像処理 周縁部トリミング
ペルセウス座流星群の撮影(8月10日から11日)
8月12日(木)

 本来であれば、今夜から明日未明にかけて極大をむかえるペルセウス座流星群の撮影に、一足はやく行ってきました。8月10日(火)の午後から、11日(水)の午前中にかけてです。

 天気予報では、今夜(12日)は天気が悪そうでした。今年はペルセウス座流星群を見るには、月明かりの影響がなく好条件なのですが、天気が悪ければ話になりません。天気予報から、それを配慮しての事前の撮影ですが、その分、流星の数は減ってしまいます。どちらかといえば、夏の美しい星空を見ることと、標高の高い場所で涼しさを感じたかったからです。・・・実際には、明け方近くの気温は13度しかなく、涼しいというよりも寒かったです。

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。感染防止に細心の注意を払いながら、現地まで往復しました。現地まで行くのに立ち寄った場所は、サービスエリア・パーキングエリアのトイレ休憩のみです。夕食・朝食も自宅で事前に、お弁当を用意し現地でそれを食べました。もちろん、マスク着用です。アルコール消毒も徹底しました。

 今回の撮影ポイントで天体写真撮影を行うのは、これが3度目です。今回も教え子や星仲間と現地で合流しましたが、各自が機材を離れた場所に設営し、会話も離れて行います。

 天気予報を見る限り、快晴とはいかないだろうと思っていました。そして実際にその通りでした。雲が頻繁に空を覆ってしまう状況でしたが、すぐに晴れてきます。そして満天の星たちが姿を現します。肉眼で見る限り、これで充分なのですが、写真撮影に関しては、満足に撮影させてもらえない状況でした。一晩に、流星を10個程度見ただけにとどまりましたが、それで満足でした。撮影した画像は、大したものがありませんが、良いものがあれば、後日アップします。

 上の写真は、撮影ポイントからみた富士山方面の朝焼けです。富士山だけでなく、たくさんの名峰が見えていました。朝食を食べると、日課である散歩をしました。そのあと一眠りしてから帰路につきました。大変疲れましたが、夏の星空を見ることができたので、良かったと思います。

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