太陽面撮影の近況 |
3月10日(金) |
春先になると、ユーラシア大陸からの高気圧と低気圧が交互に通過するため、天気が周期的に変わりやすくなります。そのような天気の中での太陽面の撮影ですが、冬場とは異なり、気流の状態が次第に安定してきていることが、望遠鏡で太陽面を見るとよくわかります。
ただそれでも、太陽面を拡大して、高解像度の画像を得るには、時期が少し早すぎるような感じです。おそらく、今月のどこかで、さらに気流がよくなる状態が訪れることでしょう。その時が、高解像度の画像を得るチャンスです。
それに備えて、ミューロン21センチ反射望遠鏡で、太陽面の撮影を行うためのテストをしている最中です。過去に何度もこのハードウエアで撮影しているので、いまさらテストでもないのですが、今年になってから、太陽面撮影に使用しているフィルターを新しくしました。これまで使用していたフィルターが劣化したためです。
新しいフィルターを望遠鏡に取り付けて、パソコンのモニター上を見て、気が付いたことがありました。このフィルターを初めて使用した時にも感じたことですが、拡大撮影をする組み合わせで、太陽面をモニターすると、画像が、1枚ベールをまとったような寝ぼけた像になります。これまでのフィルターは、何度も使用している間に劣化してしまって気が付きませんでしたし、モニターを見ても十分にシャープでした。
おろしたてのフィルターの特徴なのかも知れません。それでも、画像処理をすると、シャープな黒点と粒状斑の様子が姿を現しますので、これでしばらく使用するつもりです。大口径の反射望遠鏡で太陽面を撮影するためのフィルターで、ほかに良いものを知りません。おそらく、これ一択です。昨日、このハードウエアで撮影した画像をアップしましたので、ご覧ください。こちらです。上から2番目の画像がそれです。
ただし、このハードウエアは、気流の状態の影響を受けやすく、いつでも撮影できるといったものではありません。その場合は、12.5センチ屈折望遠鏡の出番となります。
本来であれば、TOA150Bという、15センチ屈折望遠鏡を使用するのがベストです。しかし、その機材を使用するためには、スペースと重量の両方の問題があるため、今は、ひたちなか市の方に保管中です。気流の影響を受けにくく、しかも高解像度の太陽面を得るためには欠かせない機材ですが、その能力を発揮できる環境にないのが残念です。
不思議なことに、ここ数日は良い天気続いています。それが4日も続くと、撮影や画像処理に追われることになり、かなり疲れるので、いいかげん曇ってほしいと思うこともしばしばです。贅沢な話ですよね。
最近は、なぜか大きなプロミネンスが出ていることが多いため、目が離せません。今日もそうでした。今日撮影したプロミネンスの画像は、こちらです。上から3番目の画像がそれです。さらに拡大した画像も撮影してあったのですが、処理した結果、シャープ感がやや不足しているので、アップすることをやめました。アップした画像は、オリジナルサイズが4000×4000ピクセルありますので、ある程度の大きさの用紙にプリントすることができますが、画像をプリントすること自体が、ほとんどありません。
私共が太陽面を撮影しなくても、別にどうということもないし、撮影したからといって、それが学術的に貴重なもかというと、そういうものでもありません。では何のために撮影するのか、と言われると、その答えを見つけるのは難しいことだと思っています。これまでなら、プラネタリウムの解説に必要という答えもあったのですが、すでに資料として使用できるだけの画像はたくさんあります。
風景画もそうですが、所詮は自己満足の世界なのでしょうね。やってもやらなくてもだれも困らない・・・。ではなぜ続けるか、おそらくそれは、心の栄養補給のひとつだと、最近では思うようになりました。卓球の練習は、体を動かすことで、健康に一役買っていると思いますので、ほかの取り組みとは別です。 |
古希 |
3月5日(日) |
とうとう70歳になってしまいました。還暦を迎えた時とは、だいぶ状況が異なります。そして、世の中がここまで激変するとは思ってもいませんでした。誰が今の状況を10年前に想像できたでしょうか。10年前の今頃、何をやっていたのか、この「星雑記」の前身である、「プラネタリウム雑記」を調べてみました。
3月の今頃、すなわち東日本大震災から2年後のことですが、被災地を支援するNPO法人からの依頼で、福島県相馬郡のとある小学校で、移動式プラネタリウムの出張投影を行っていました。その前年の9月にも福島県相馬市で投影を行っていました。また、相馬郡での投影の後、3月中旬には、私共が住んでいる地域の区役所からの依頼で、天体観望会を行ったり、その後に長崎県雲仙市の文化会館において、出張投影を行ったりと、精力的に活動していたようです。
体力は、徐々に落ちてきていたのでしょうが、今ほどではありませんでしたので、九州まで車で最短の日数で走って、機材を設営して投影が終わると、その足で撤収作業を行い、自宅まで戻ってきても、疲れたという感覚はあまりありませんでした。
しかし今では、その頃とは全く異なります。朝起きると、数分程度は膝と腰が伸びず、まさにおじいちゃんの姿勢です。しばらくすると、膝も背筋も伸びてきますが、時間がかかるようになりました。芸能人の名前は、すぐには出てきませんが、なるべく思い出すようにしています。どうしても思い出せない場合は、あいうえお順に心当たりのある名字を思い出すと、そのうち突然に出てきます。
食欲も、以前ほどではありません。それでも食事をおいしく感じることができるのは、ありがたいと思っています。一方で、全てのことがだんだん面倒くさくなってきています。散歩もです。なので、日課である卓球練習は欠かさないようにしています。反射神経と、俊敏な動きを要求されるスポーツであるので、老化の進行を遅らせることには、一役買っているのではないでしょうか。
プラネタリウム解説者として、あと少しでゴールするつもりでいます。その先どうするかは、すでに決めていますが、これから先は、老いや病気との戦いになろうかと想像しています。できる限り、穏やかな日常が続くように最善を尽くしたいと思っています。 |
大さん橋くじらのピアノ |
2月24日(金) |
昨日は、夕方から横浜の中心部に出かけました。昨年の11月12日(土)から13日(日)にかけて開催された「八ヶ岳星と自然のフェスタ in こうみ」の主催者メンバーのひとりが、横浜に用事があるということだったので、久しぶりに一緒に食事でもしようかということになったためです。
電車で行くには、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、リスクがあったため、今回も車で出かけました。大さん橋国際客船ターミナルに車を入れて、そこで待ち合わせたのち、中華街に行きました。
中華街は、祝日であったため大変な賑わいでした。観光客などがだいぶ戻ってきたように思います。四川料理のお店に入り、食事をしながら2時間程度話したのち、別れました。
早めに大さん橋に到着しました。待ち合わせの時間までには、少し余裕があったため、自動販売機で購入したコーヒーを飲みながら、白いグランドピアノのある、コーナーのテーブル席で休憩しました。
このピアノは「大さん橋くじらのピアノ」という名称です。ストリート・ピアノと同様、だれでも自由に弾くとができるようです。演奏されている方を見ながら、私共も、いずれはこのような場所で弾けるようになりたいと思っていました。ピアノを弾ける時間帯が終わりに近づいたため、スタッフが片づける準備をされていました。
床から電源コンセントを引き抜いていたので、あれっ・・・と思い、スタッフに声をかけてみました。「グランドピアノではないのですか?」「グランドピアノに似せた電子ピアノです」との返事に納得しました。
以前、この施設で移動式プラネタリウムの投影をしていたことや、2012年に見られた金環日食の際に、おそらく数千人のギャラリーを相手に、展望デッキの放送設備を使用して、実況・解説をさせていただいたことがあったことなどをお話ししましたところ、そのスタッフの方は、両方とも見ていたとのことで、驚いてしまいました。
「ぜひ、ピアノを弾きに来てください・・・」とのことでしたが、私共がここでデビューするのは、当分先になるのではないでしょうか。ちなみに、移動式プラネタリウムの出張投影の事業は、この場所でデビューしています。
大さん橋の屋上は、だれもが自由に散策できる24時間オープンの公園です。床はウッドデッキ仕上げになっており、見た感じは大変清潔そうで、気持ちの良い場所です。横浜の中でも、私共のお気に入りの場所のひとつです。大型の豪華客船の出入りなども見ることができます。
愛称が一般公募されて、2006年に「くじらのせなか」と名付けられました。施設全体を遠くから見ると、確かに海に浮かぶ巨大なクジラをイメージさせてくれます。なるほどと思うネーミングだと思います。ここから望む、みなとみらいの夜景は大変美しいものですが、海に突き出していることにより、昼間の時間帯に行っても、横浜港の大パノラマを楽しむことができます。
一方で、施設内部は柱のない大きな空間が広がっており、くじらのおなかというネーミングだそうです。なので、ピアノも「くじらのピアノ」です。写真撮影には、申請が必要だとのことなので、ここに画像をアップするのを控えました。
当時のことを懐かしく思いながら、赤レンガ倉庫や、みなとみらい地区の都市景観が茜色に染まる様子を見ていました。その上空には、三日月と木星・金星が美しい姿を見せていました。 |
魁展(さきがけてん)-同世代作家展-のお知らせ |
2月21日(火) |
このホームページのトップページでも告知をさせていただいていますが、表題の作品展示および販売を、3月21日(火)から27日(月)、午前10時から午後6時30分まで(最終日は午後3時まで)の期間で開催します。場所は、茨城県ひたちなか市のサザコーヒー本店内にあるGALLAERY SAZAです。
写真・陶芸・アクリル風景画ですが、私共は風景画を10展程度展示し販売します。展示した作品がすぐに売れるとは思っていませんが、これから先を見た場合の、次のステップとして、そのノウハウを取得するための試行錯誤です。風景画は2015年3月頃から取り組んでいます。それ以前に取り組んでいた、エアブラシイラストによるスペースアートの制作の頃から数えると、30年以上にわたって絵を描いてきました。
作品の数が多くなってきたことと、私共が今年古希をむかえることで、病気などで万が一のことがあった時に、残された家族が絵の処分に困るだろうということなどを配慮しての判断です。押入れなどのスペースに収納してありますが、ここ数年は20号以上のキャンバスに描いているために、額装するとかなりのスペースを占領してしまいます。
気に入っていただける方に所有していただいた方がよいだろうと考え、作家の友人たちと相談して、このような展示会を開催することになりました。お近くにお住まいの方は、ぜひお越しください。開催期間中は、できる限り会場にいるようにしたいと思っていますので、お越しになるときには、ぜひ一声かけていただけると、大変うれしく思います。 |
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(109湘南シネマズ 神奈川県藤沢市 2月13日) |
2月15日(水) |
前回映画を見たのがいつ頃だったか、記憶がありませんでしたので、この「星雑記」で過去をさかのぼったところ、2020年1月10日(金)でした。同じ映画館ですが、見たのは「スターウォーズ完結編」でした。その後、新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になってきたため、映画館に行くこと自体が困難となってしまいました。
最近は、世の中がコロナと共存の方向にかじを切っていることと、平日の最後の上映時間帯であれば、観客もさほどではないだろうと考え、見に行ってきました。
アバターの第1作目は、だいぶ前にテレビでも放送され、録画はしてあったのですが、見ることはありませんでした。つい先頃、再度テレビで放送された際に見ました。
とても斬新で、映像も美しく、ストーリー展開もメリハリがきいていて、見ごたえがありました。ぜひ最新作を見たいと考え、一昨日の最後の回に見てきました。すなわち、観客動員の営業戦略にまんまとはまってしまったということでしょう。
ジェームズ・キャメロンの作品としては、「アリータ:バトルエンジェル」を2019年3月19日(木)に見ています。その時にも、CGのクオリティーの高さに驚かされましたが、今回は、それをさらに上回るリアルさであり、美しさでした。
そもそも独創的な世界でのストーリーですが、そこに登場する風景やキャラクター群は、ひょっとしたら存在してもおかしくないかな・・・と思わせられるようなリアルなものです。
上映時間が3時間12分という長編ものですが、最後まで中だるみがまったくなく、息をつく暇もなく終わったという感じでした。ただ、情報量が多いため、見終わったあとは、かなり疲れました。たたみかけるようなスペクタクルというのではなく、美しくて穏やかなシーンもたくさんあって、バランスがとれていると思いました。
登場するキャラクター達は、初めて見た時には少し違和感がありましたが、1作目を見終わる頃にはとても自然な感じで受け入れることができました。そして、この2作目に登場する、こどもたちのかわいらしさは癒されるものでした。
午後5時30分に始まり午後9時前に終わりました。夕食をとる時間と重なったため、フードコートで、映画が始まる前にかなり早めの夕食としました。インドカレーのセットでした。簡単に済ませようと思いましたが、量が多くガッツリと食べてしまいました。おかげで映画を見ている間におなかがすくことはありませんでした。
長時間の映画でしたので、私共のような年齢になると、途中でトイレに行かないわけにはいきません。上映中の真っ暗な中でしたが、スクリーンに影響がないLED照明が、階段の両側の床に点灯しており、とても歩きやすかったです。
最新のプラネタリウムを見たことはありませんが、このような誘導灯があれば、ドームスクリーン上の星空に影響することなく、観客が途中退場しても安全に歩くことができるだろうと思いました。久しぶりに見た映画でしたが、よい気分転換になりました。 |
ブロッキングフィルターとCakモジュール |
2月3日(金) |
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上の写真は、左からCak18モジュール、その右側3本はブロッキングフィルター(B1200)です。前者は、BORG100EDの接眼部に取り付けて、カルシウムK線で太陽面を撮影するためのものです。2013年5月頃から使用しています。今のところモジュールの劣化は見られません。太陽面を撮影しても、使用を開始した当時と比較して、ほぼ同じクオリティーです。
このCakモジュールは、当時、国内で調達したものですが、メーカーのLUNT社(米国アリゾナ州ツーソンに本拠地を構え、Hα太陽望遠鏡をはじめとした太陽観測用の装置を製造しています)のホームページを見ると、その価格は1,650ドル(現在のレートで214,500円となっています。個人輸入するとこれに送料や税金が加算されます)です。
ちなみに国内で同等の物を調達すると、357,500円だそうです。ただし、画像のようなストレートタイプではなく、ダイヤゴナルプリズム・タイプとなるようです。対物レンズの口径100ミリ以下、焦点距離1600ミリ以下の屈折望遠鏡に対応します。
それ以外のブロッキングフィルター(以下BFと記します)3本ですが、こちらはLUNT社のLS100Tha太陽望遠鏡の接眼部に取り付けて使用します。BFは使用していると、次第に劣化します。使用頻度にもよるのでしょうが、3年程度とされているようです。なぜ劣化するのかは、よくわかりません。LUNT社のホームページを見ても、劣化の原因に関する記述を見つけることはできませんでした。
BFはダイヤゴナルプリズム(天頂ミラーですが、そのミラー自体もフィルターの役目をしているようです)をはさんで、対物レンズ側にブルーグラスと呼ばれる青いフィルターが、接眼部側にはレッドグラスフィルターが配置されています。
前述のブルーグラスフィルターが主に劣化します。国内でもLUNT社の代理店において交換が可能ですが、私共のように個人輸入の望遠鏡に関しては対応していただくことができません。そこで、LUNT社から直接購入しようとしたことがありましたが、代理店保護の観点からなのか、日本からの購入ができないようになっていました。
アメリカの望遠鏡ショップでは、BFは入手できるものの、ブルーグラスのみのパーツ販売は行っていないようです。仕方がないので、これまではブロッキングフィルターが劣化すると、アメリカの望遠鏡ショップから、新品のBFを個人輸入していました。私共が使用しているBFの価格は715ドル(日本円で92,950円です。これに送料や税金が加算されます)です。ブルーグラスのみの価格はLUNT社のホームページ上では8.75ドル(1,138円)です。
今使用しているのは3本目のBFですが、これまでの2本を廃棄せずに保管していました。昨年、長野県の望遠鏡ショップである、テレスコ工作工房さんが、困っていたブルーグラスを在庫してくださるようになったので、さっそく注文しました。劣化した2本のうちの1本は、ブルーグラスを交換したことで見事に復活しましたが、残りの1本は、新品のそれに交換しても見え味は良くありませんでした。おそらく、他の部分が劣化していたためでしょう。
そこで、テレスコ工作工房さんにお願いして、修理に出しました。昨年の9月のことです。LUNT社にて修理が終わり、戻ってきたのは1月末でした。約半年ほどかかりました。修理代金は、予想していた金額におさまりました。このような経緯で、現在は使用可能なBFが3本、手元に存在します。撮影に使用するのは、主に最新の1本ですが、徐々に劣化していくことを配慮すれば、残り2本に関しても、大切に保管しておきたいと思っています。 |
電子ピアノ(YAMAHA YDP-165 1月24日) |
2月2日(木) |
下で記述したとおり、いまだに体調がすぐれず、布団に入っている状態が続いています。しかし薬により、症状は徐々に改善に向かっているようにも思っています。
先月の1月24日(火)に、一部の音が出なくなった電子ピアノを処分し、新しい電子ピアノを購入しました。それまでと同じくヤマハ製です。価格は、以前のそれの半分程度です。以前は、電子ピアノの価格そのものが高価でしたが、今は、だいぶ安くなったように思います。
各部の造り込みや質感は、私共にとっては十分です。私共が初心者であること、電子ピアノの耐用年数が10年から15年であること、などがこの価格帯をチョイスした理由です。
肝心の音ですが、内臓スピーカーからの音は、低音がややこもり気味のように感じています。ヘッドホンで聞く音質は申し分ありません。設置場所の問題かもしれませんね。
いまだに1曲目がマスターできていません。現在はCメロの部分を練習中です。最後までひととおり弾けるようになるまでには、あと2か月程度かかるのではないでしょうか。
時間がかかっている原因は、私共の年齢によるところも大きいのでしょう。また、左手が単音バージョンではなく、音をプラスしたバージョンで練習していることも、理由のひとつです。
左手単音バージョンであれば、おそらく今頃は最初から最後まで問題なく弾けていることでしょう。実際に右手の旋律をマスターするまでには、さほど時間がかかりませんでした。
左手に関して、今練習しているパートでは、鍵盤を3つ同時に弾きながら、連続的に移動していく場面です。もちろん、その間に、右手の方も動いています。脳の方は、どちらかというと、右手の方に意識が行っているようで、左手が制御できていないように思います。
左手のみで、そのパートを弾くとすらすらと弾けます。車の運転と同じですね。意識をしなくてもスムーズに両手が動くようになるためには、さらに時間が必要でしょう。
YouTubeの動画やテレビを見ていると、若い方々が指を自在に動かして、高速で弾いているのを見ると、とてもうらやましく思います。
ただ、いろいろ見ているうちにわかってきたのですが、高速で弾いていること自体を誇りにされているような演奏もあるように思ったりします。そもそも、ピアノを奏でるとはどのようなことなのか、考えさせられますね。プラネタリウムの解説と一緒です。
まもなく古希をむかえようとしている私共のようなものが、ピアノと格闘していること自体、・・・なにをやっているんだ・・・あの爺様は・・・と思われそうですが、人様からどう思われるかはどうでもよく、残された限りある時間を有意義に過ごすことこそが、私共にとっては大切なことです。太陽面の撮影も休んでいますので、そろそろ再開しないといけませんね。 |
体調不良 |
1月31日(火) |
下の記述の通り、1月21日(土)から22日(日)にかけて、関市で仕事をした時のことです。19日(木)の夜から、関市に向けて車を走らせていました。東海環状自動車道の鞍ヶ池パーキングエリアに車を止めて20日(金)の早朝まで、運転席のシートを倒して仮眠をしました。
起きた時に体に異変を感じていました。体の右側のわきの下周辺にかけて、寝違えたのかな・・・と思うようなヒリヒリした痛みが走っていました。しばらくすれば治るだろうと思いながら、投影の仕事をしていましたが、それは関市に滞在中も、横浜に戻ってからも継続していました。痛みは、背中の方にも拡大していきました。肩こりはひどい方ではありませんが、その周辺部もヒリヒリしてきました。
痛い部分を目視しても、外見上は何の変化もありませんでした。ネット上で該当するような事例を探してみましたが、どれも当てはまるものが見当たりませんでした。しばらくの間、安静にしていたり、逆に動いた方がよいのかなと思い、いつものように卓球練習をしたりして過ごしましたが、状況は改善されるどころか、ますますひどくなる傾向にありました。
最後には、夜寝ている間に寝返りを打つことすらきつく感じるようになりました。あまりに痛みがひどいので、昨日の午後、再び痛みの部分を目視すると発疹が見られるようになりました。・・・痛みの原因はこれか・・・と思い、急いで近所のお医者さんに走りました。
医師からある病名を告げられました。症状が軽くなるまでに約1週間、完治するまでには、それ以上の期間が必要とのことでした。ウイルスに感染したわけではなく、こどもの頃から体内に潜んでいたウイルスが再活性化したもののようです。原因は、過労・ストレスなどだそうですが、正直、そのきっかけが思い当たりません。
お薬をもらい、それを昨日から飲むようになりました。痛み止めも入っているので、症状は幾分緩和されるようになりましたが、しばらくは安静にし、体力の回復に努めたいと考えています。やらなくてはいけないことは、いくつかあるのですが、全て後回しです。
私共の年齢になると、手帳のスケジュール表のほとんどは、白紙の状態です。サラリーマン時代や、独立してから移動式プラネタリウムの出張投影を行っていた頃は、手帳のスケジュール表はほとんど埋まっていました。しかし、今は、白紙になっているほうが嬉しく感じるようになりました。その間は時間を自由に使えるからです。なので、最近の手帳の使い方は、メモを取ることが中心となりました。
今回の病気は60代を中心に、50代から70代に多く見られるということです。コロナワクチン接種後にこの病気にかかったという事例もあるようですが、果たして関連性があるのでしょうか。ちなみに、私共が5回目のワクチン(モデルナ)を接種したのは、昨年12月27日(火)のことです。前述のように、発症する原因として、思い当たるきっかけがないので、ワクチン接種後にという事例を否定できないでいます。
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仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 1月21日から22日) |
1月23日(月) |

平成4年度の最後の投影です。1月21日(土)から22日(日)にかけて、関市まなびセンターにおいて行いました。新型コロナウイルスの感染がいまだに収束しない中で、今年度の全ての投影が実施できました。ハードウエアの細かいトラブルが頻発したものの、何とか最後まで実施できたのでほっと一安心です。
今回の、投影後半部のテーマ解説は「流星と隕石のちがい」と題して解説しました。どちらも宇宙から地球にやってくるものです。空から降ってくるのは雨や雪だけとは限らないということを知っていただければ、それでよいと考えています。
ハードウエアの設営は、20日(金)のお昼をまたいで、午前中から午後にかけて行いました。さほど時間がかからなかったので、設営が終ったのちに、センターにいらっしゃっていたドイツ出身の英語教師と卓球を行いました。これが2度目です。日本語と片言の英語を交えて、対戦しました。相手は素人ですが、それなりに上手です。基本をマスターしているわけではありませんが、試合モードで対戦しました。もちろん、私共の方が圧倒的に優勢です。次の機会にまた対戦することを約束して施設を後にしました。
21日(土)の午前中の投影が終わった時です。家族連れの方が、解説台にやってきました。「娘が書いたファンレターです・・・」といって、手紙を私共に差し出されました。近隣のプラネタリウムもいろいろ見たが、私共の解説がお気に入りとのことでした。プラネタリウム解説者として、うれしい限りです。
入場者が低年齢化するようになってから、だいぶ時が経ちました。はたして、このこどもたちに解説をして、どこまで理解してもらえるのだろうかと、いつもそのことに気を配りながら、できるだけ優しく解説してきたつもりです。
もちろん天文学の話ですので、やさしく解説するには、限界があるのですが、手紙を見ると、私共の解説がきっかけで、星を好きになった・・・とありました。小学校1年生程度の子でしたが、この子にもしっかり届いていたんだな・・・と思った次第です。
私共のプラネタリウム投影は、ドームスクリーン全体を映像で覆うようなダイナミックなものではなく、メガスターの星空と、星座絵、そしてビデオプロジェクター1台による解説です。朝焼けや夕焼けの演出もありません。とてもシンプルなものです。
それでも毎回見に来てくださる常連客の皆様がいるのは、とてもありがたいとことです。常連客の皆様は、お顔を見ればわかる場合と、こどもさんが保護者に、前回はここに座った・・・といって席を確保することなどで分かります。
この年末・年始に、地方の実家に帰ったという、常連客の方から、お土産を頂戴して、恐縮してしまいました。もっといろいろ話を聞きたかったのですが、時間が確保できなくて残念です。
何度も記述しますが、引退を視野に入れて投影を行っているわけです。このように観客の皆様の暖かいお気持ちをいただくと、考えが揺らいでしまいます。
21日(土)の夜の市民天体観望会は、火星・木星・冬の星雲星団が観望対象でした。しかし、寒波がやってきているせいか、とても気温が低く、いつもよりも参加者が少ないものでした。しかし、天文ボランティアの方々がたくさん来てくださったので、賑やかでした。
上の画像は、ホテルの最上階から見た、まなびセンターのプラネタリウムドームと、天体観測施設のドーム、画面右は、こどもさんからのファンレターです。ファンレターは、別のこどもさんなどからも、これまでにも何度かいただきました。
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自宅から北の方角に見える山々 |
1月17日(火) |
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今日の横浜は1日中雲の多い天気でした。太陽面の写真撮影はお休みです。朝起きてから、北の方角を見ると、地平線付近が晴れており、太陽の光が山々に当たって、山ひだまでよく見えていました。私共の自宅からこれだけくっきりと見える日は、珍しいものです。画面左のさらに外側には、丹沢や富士山まで見えるのですが、その方面は雲に覆われていました。
どの山が見えているのかは、画像が小さいために、名称をつけるのをやめてしまいました。興味のある方は、この「星雑記」の2020年2月21日(金)のところで記述していますので、そちらをご覧ください。
私共の家は、高台の一番高いところにあるため、西から北にかけての山々が一望できます。残念なことに、南から東側にかけては住宅街に視界が遮られるために、ランドマークタワーをはじめとした都市景観は、近所の高台に行かないとみることはできません。しかし、富士山をはじめとして、これらの山々が見通せるのは、ありがたいと思っています。 |
太陽面撮影中に縦断した飛行機(1月13日) |
1月14日(土) |

昨日の13日(金)に、いつものように太陽面を撮影している時です。パソコンのモニターで、撮影中のカルシウムK線をモニターしていたら、太陽面の手前を、黒い物体が縦断しました。
一瞬の出来事だったために、この物体の正体はわかりませんでした。時々、鳥などが横切ることはありますが、飛行機が縦断するのをとらえるのは久しぶりのことでした。動画を再生して判明しましたので、その部分のみを切り出して、静止画にしたのが、上の画像です。画像処理などは行っていないために、多少ねぼけた画像になっています。
最近では、冬型の気圧配置が緩むことがあり、そのようなときには、冬場といえども気流の乱れが小さくなる日があります。そのようなときには、黒点やHα線による彩層面の拡大撮影の好機です。21センチ反射望遠鏡を使用しての、強拡大撮影するまでにはいきませんが、黒点などのディテールを12.5センチ屈折望遠居でとらえるだけなら大丈夫です。これから、暖かくなってくると、このような機会が多くなってきますので、引き続き太陽面の撮影を継続します。
昨日、撮影した太陽面の画像は、こちらからご覧ください。以前に撮影した、太陽面を縦断する飛行機の画像は、こちら(下から2番目の画像)にあります。 |
JR港南台・横浜駅間往復 |
1月12日(木) |
昨日の電子ピアノの件で、JR京浜東北線・根岸線を利用して、久しぶりに港南台駅・横浜駅間を往復しました。スマートフォンのICカードリーダーを利用して、Suicaのカードの履歴を見てみると、前回電車を利用したのは、2021年6月27日(日)でしたので、約1年半ぶりに電車を利用したことになります。
横浜駅近くにある、家電量販店まで行ってきました。この周辺にも駐車場はありますが、駐車料金が高いことと、私共の車が大きいために、駐車できる場所を探すのが大変なのが、今回電車を利用した理由です。車に比べると、電車の方が新型コロナウイルス感染のリスクが高まることでしょう。そのために、電車の混雑が緩和される午後の時間に往復しました。
久しぶりに横浜市の中心部に出たのですが、駅構内から家電量販店に至る地下街の景色がだいぶ変わっていました。地下街のお店も変わっているような感じがしました。久しぶりにたくさんの人々が行きかう場所に行ったために、神経を使い疲れてしまいましたが、行っただけのことはありました。
この件に関しては、時期が来ましたら、詳しく記述したいと思っています。それまでしばらくお待ちください。 |
参拝(鶴岡八幡宮 神奈川県鎌倉市 1月11日) |
1月11日(水) |
鎌倉市の鶴岡八幡宮に参拝に行ってきました。毎年この時期の恒例行事です。本来は、初詣として正月に行けばよいのですが、その期間の混雑は相当なものです。行けるものではありません。そのため初詣は自宅近くの神社に行きます。鎌倉の混雑が緩和してくる今の時期を選んで行くようにしています。平日ですが、それでもたくさんの参拝者がいました。参拝が終わると、ほっとします。
恒例行事ではありますが、ここ数年は、その手前の参道を車で通過することはあっても、参拝の機会がありませんでした。新型コロナウイルスの感染防止の観点から、参拝を見合わせていました。前回から4年ぶりの参拝となりました。近くに住んでいても、このとおりです。行けるときに行っておくことが大切であることを思い知らされます。本来は、電車で行くのですが、今回は、感染リスクを配慮して、車で行きました。八幡宮の駐車場に車を止めました。ときどきここを利用しています。
鶴岡八幡宮に通じる「小町通り」(門前町ではなく、観光土産屋通りと称されるようです。多くの観光客で賑わう観光スポットです。)は、平日でもたくさんの人々が行きかっていました。お店の変貌ぶりは、相変わらずです。ここでの商売がいかに大変なものかを物語っているように思います。鎌倉定番のお菓子を買ってきました。
お昼をまたぐので、鎌倉で食事ができればよいのですが、お店はどこも混雑しています。大船まで戻って、お気に入りのとんかつ屋さんでお昼を食べて帰ってくるのが恒例ですが、そのお店が入っているショッピングモールの駐車場は、満車で入ることができませんでした。仕方がなく、ほかのとんかつ屋さんに入り食事をして戻ってきました。
自宅に戻る途中で、リサイクルショップに立ち寄りました。昨年から練習を始めた、電子ピアノの調子が悪いことなどのためです。買い物はしませんでしたが、どうしたものか迷っているところです。電子ピアノの方は、音が変な鍵盤が出てきたため、それでなくても初心者には大変な練習ですが、さらに時間がかかるようになってしまいました。近日中にどうするか、最善の方法を決めるつもりです。

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冬場の太陽面撮影 |
1月5日(木) |
この年末・年始、横浜は毎日快晴です。よい天気が続いています。正月の2日間だけは、太陽面の撮影をお休みしましたが、現在は再開しています。
冬場の太陽面撮影は、冷たく乾いたシベリア高気圧に覆われた中での撮影となります。
春から秋にかけての撮影に比べると、気流の乱れが多いために、太陽面を拡大して微細な構造を抽出するにはむいていません。
最近の太陽面撮影の画像において、拡大撮影の画像がないのは、そのためです。焦点距離を短くしての、太陽全体が写る直接焦点撮影であれば、気流の影響をさほど受けることはありませんので、白色・Hα・カルシウムK線の太陽面全体の画像だけを撮影して終わりにしてしまいます。
今日も、午前中にいつものように太陽に望遠鏡を向けました。白色太陽像を、望遠鏡を通して肉眼で確認しました。いつも以上に、像の乱れ方が激しいために、撮影そのものをあきらめてしまいました。黒点にすらピントが合わないくらいにひどい乱れ方でした。
春先の移動性高気圧に覆われる頃になると、気流がよくなってきて、肉眼で見る太陽面も、乱れ方が少なくなります。そのような時期が来るまで、あと少しの辛抱です。
左の写真は、カルシウムK線で太陽面を撮影している場面です。赤い色をしたカメラの前に、カルシウムK線で画像を撮影するためのモジュールが入っています。
肉眼の感知限界に近いので、この望遠鏡を通して肉眼で太陽を見ることはありません。パソコンの画面を通しての確認となります。
今の気流が悪い時期には、大きな黒点やプロミネンスが発生すると、撮影できる画像もシャープさが損なわれるために、タイミングとしてはよくありません。
できれば、気流がよくなる、春先以降に、そのような現象が発生してほしいというのが本音です。 |
2023年を想う |
1月4日(水) |
明けめでとうございます。今年も私共のホームページを、どうぞよろしくお願い致します。
おめでとうございますとは、言ったものの、現在の私たちを取り巻く状況を配慮すると、めでたくも何ともない・・・というのが本音です。さまざまなことが未解決のまま、今年も辛抱しながら月日が過ぎていくのかも知れませんね。そのような状況の中にあって、自らに何ができるかをよく考えながら先へ進むことが大切なのだろうと思っています。
その一方で、先へ進むということは、今年、古希をむかえる私共にとっては、残された時間がさらに少なくなっていくことを意味しています。悔いのないように、1日1日を大切に過ごさなくてはいけません。
プラネタリウムの仕事にかかわるようになってから、今年で51年目に入ります。半世紀にわたりこの仕事に取り組んできました。どのような仕事でもそうだと思いますが、プラネタリウム解説においても、年をとるにつれて到達点など存在しないということがわかるようになります。ただ、それでもその先を目指すのは、おそらくプラネタリウム解説者としてのプライドなのでしょう。しかし、さすがにこの年になると、それももう、どうでもよいと思うようになりました。なので解説時には、これまでにもまして、まったく何も考えずに、解説そのものに集中して取り組むようになりました。
手書きイラストは、35作目が終わったところで中断しています。描くためのキャンバスを、ひたちなか市に置いてきてしまっているためです。1月の下旬頃から再開することになるでしょう。
今年もこのイラスト制作を中心に日々を過ごすことになります。そのほかの時間は、体を鍛えるために使っています。近くの公共施設において、卓球の練習を今年も継続するつもりです。出かける予定のない日は、朝、太陽を観測して、それからイラスト制作、卓球、そして、新月期になると、天体写真撮影、というパターンが、ここ数年間の日々の過ごし方です。新たに加わったピアノの練習ですが、1曲目の途中まで両手で弾けるようになりました。今月末までには、まがりなりにも1曲弾けるようになりたいと思っています。今年中には、あと1曲レパートリーを増やしたいと思っています。
12月31日(土)から1月2日(月)までは、何もせずに、グダグダしていました。ほぼ寝正月でした。体がなまってしまい、体力がなくなってしまいそうなので、3日(火)の日から、通常の生活に戻しました。太陽面の撮影もこの日から再開しています。画像はこちらです。
物価の上昇が著しいので、いつもは、お取り寄せしていた、おせち料理を今年は食材のみ買ってきて、手作りしました。おせちというよりも、どちらかといえばオードブルですが、おかげでおせちの半額程度の値段で済ませることができました。
暮れに、朝比奈から逗子を抜け葉山から鎌倉までドライブしました。長者ケ埼に立ち寄りましたが、夕焼けに映える富士山が、海の向こうに見えてとてもきれいでした。年末であったたために鎌倉はまだ静かでした。
今年の目標というものは、特にありません。健康に気をつけながら、上記の取り組みを継続するだけです。日々の何気ない時間が、とても貴重であるように思っています。
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